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そりゃフリーマンも頭を抱える…ドジャース大谷翔平3発+“7球種で6イニング制圧”はPS100年史で破天荒「投手の1戦2本塁打以上は“惑星ベスト”」 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byMediaNews Group/Pasadena Star-News via Getty Images

posted2025/10/20 17:02

そりゃフリーマンも頭を抱える…ドジャース大谷翔平3発+“7球種で6イニング制圧”はPS100年史で破天荒「投手の1戦2本塁打以上は“惑星ベスト”」<Number Web> photograph by MediaNews Group/Pasadena Star-News via Getty Images

ナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦で衝撃の二刀流を見せた大谷翔平。フリーマンらドジャースの仲間も頭を抱えるのも当然の偉業だった

〈3回表〉
8番パーキンス:フルカウントから四球(6球)無死一塁
9番オルティーズ:1-2から空振り三振(6球)1死一塁
1番チュラング:フルカウントから左直、一塁パーキンス帰塁できず併殺。左翼キケ・ヘルナンデスから一塁フリーマンにボールが渡る(7球)
この回19球:合計48球

〈3回裏〉ドジャース得点なし。先発キンターナが交代し、二番手27歳新人右腕のパトリックに。

〈4回表〉
2番チョーリオ:2-2から左翼深くへ二塁打(5球)無死二塁
3番イエリッチ:初球を打ち遊ゴロ、遊撃ベッツから一塁フリーマンにボールが渡る。チョーリオは三塁へ(1球) 1死三塁
4番コントレラス:2-2から空振り三振(5球)2死三塁
5番バウアーズ:1-2から空振り三振(4球)
この回15球:合計63球

フリーマンらが頭を抱えるのも当然の一撃

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〈4回裏〉2死走者なしで打席が回る。投手パトリックとは対戦なし。大谷は3-1から5球目、143.7km/hのカットボールをセンター方向に特大のホームラン。
・打球速度188.1km/h、飛距離143m、打球角度33度

 打球は観客席の上の屋根に当たる。ベンチのフリーマンらが頭を抱えるのも、そりゃ当然という衝撃の一撃だった。

《ドジャース4対0ブルワーズ》

〈5回表〉
6番フレリック:2-2からセンターフライ。中堅パヘズが捕球(6球)1死
7番ダービン:1-2から空振り三振(6球)2死
8番パーキンス:1-2から空振り三振(4球)
この回16球:合計79球

〈5回裏〉ドジャース得点なし。

〈6回表〉
9番代打コリンズ:3球で空振り三振(3球)1死
1番チュラング:1-2から空振り三振(4球)2死
2番チョーリオ:初球を打ち中飛。中堅パヘズ捕球(1球)
この回8球:合計87球

〈6回裏〉ドジャース得点なし。

〈7回表〉大谷がマウンドへ
3番イエリッチ:フルカウントから四球(6球)無死一塁
4番コントレラス:フルカウントから中前打(7球)無死一・二塁

 ここでベンチが動き、大谷に代わってベシアがマウンドに。大谷のポジションはDHになる。ベシアは5番バウアーズの代打ボーンを遊飛、6番フレリックを遊ゴロ併殺に切って取る。

クローザー朗希とのフォーシーム回転数を比較すると

〈7回裏〉ブルワーズは投手をパトリックから31歳右腕クローザーのメギルにスイッチ。大谷とは過去3打数1安打。1死走者なしで大谷に打順が回って来る。大谷は1-2から4球目、159.2km/hのフォーシームをセンター方向にホームラン。

・打球速度182.8km/h、飛距離130m、打球角度26度

《ドジャース5対0ブルワーズ》

 自らのバットで3得点を奪い、ブルワーズ打線を無失点に封じ込める。まさに八面六臂の活躍である。

【次ページ】 7球種を使い分け…今季の投手・大谷の集大成

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