原晋監督は思わずボヤき「今日の点数？ 0点よ」出雲駅伝“まさかの7位”青学大の大誤算…優勝候補・中大も衝撃の10位に「夏に何をやってきたんだと」 

　さて、次は全日本である。出雲の結果を受け、青山学院、中央は結果が求められる試合となる。原監督は自信をのぞかせる。

「全日本は優勝を狙わないといけないでしょう。次は4年生を中心にメンバーを組んでいきます。良い練習が出来ている上級生は多いですから」

　困ったら上級生。実際、実力者がそろっている。それでも気になるのは折田である。全日本での起用はあるのか。上級生になったら、青学の看板を背負って立つ選手だけに、どうやって自信を取り戻させるのか、原監督をはじめスタッフの腕の見せどころだ。

難しい後方からのスタートだったが最長区間できっちり区間賞を獲得した青学大の黒田　©Yuki Suenaga

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　そして、中央はどうか。藤原監督はまだ整理がついていないようだった。

「全日本は狙わなければいけない立場なので、立て直していきたいと思っています。ただし、出雲を走ったメンバーがこれだけ走れないと、他のメンバーを使った方がいいんじゃないかという考えも出てきます。そうなると、優勝狙いというより、シード狙いに切り替えた方がいいのかもしれないですし」

全日本、箱根は…果たしてどうなる？

　出雲前は「5強」と言われていたが（「5強って、どこでも勝てるってことだよね？　なにか言ってそうで、なにも言ってないよね」とはある監督の鋭い指摘）、今回の出雲を見ると、8区間の全日本は上級生が抜群の安定感を誇る國學院が本命、勢いの出てきた早稲田が対抗ということになるだろうか。

　出雲で沈んだ青山学院、中央にとっては沽券にかかわるレースとなる。シーズン序盤とはいえ、両校にとっては下級生のケアを含め、重要な局面を迎えた。