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彼らはなぜ「たった10秒」「わずか100m」の距離に人生を懸けるのか…? “一瞬”に魅せられた男たちの「狂気と情熱」――『ひゃくえむ。』第1話

posted2025/10/03 11:06

 
彼らはなぜ「たった10秒」「わずか100m」の距離に人生を懸けるのか…? “一瞬”に魅せられた男たちの「狂気と情熱」――『ひゃくえむ。』第1話<Number Web> photograph by 魚豊/講談社

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 トガシは生まれつき、足が速かった。他には何も持っていなかったが、速く走ることだけでよかった。それは「学校での居場所」を生み、「友達をつなぐ橋」となった。それだけが、トガシの全てだった。そんな彼が出会ったのは、辛いことを忘れるために走っている少年・小宮。小宮は決して速くはないが、熱を持っていた。

 その熱に当てられて、2人は次第に興奮を知っていく。しかし、それは「異常」の始まりだった。「100m」が全てを狂わせる。わずか10秒間の短距離走に魅入られたスプリンターたちの生き様を描いたコミック『ひゃくえむ。』(講談社)上巻より第1話をお届けする。

『ひゃくえむ。』(魚豊)は講談社「マガジンポケット」で2018年11月より連載を開始。100m走という約10秒間の一瞬に懸けるスプリンターたちの生き方を描いたスポーツ漫画。全5巻。2022年には新装版が全2巻で発売された。

『ひゃくえむ。』(講談社) 書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします『ひゃくえむ。』(講談社) 書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします
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「100m走って…もはやスポーツじゃない」人気漫画家が“たった10秒間の距離”に惹かれたワケは? 4年間の努力が一瞬で…「え、これでもう失格なの?」

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