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「戦力にならない」阿部慎之助監督に怒られた巨人選手“その後”…成績どう変化?「一番練習している」阿部監督が一転して称賛した“23歳の有望選手”
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岡野誠Makoto Okano
photograph byHideki Sugiyama
posted2025/10/12 11:01
巨人を率いる阿部慎之助監督(46歳)
■9月17日 ヤクルト 2対4 巨人(神宮)
―リチャードが特大アーチ
「そうだね。前に飛べば何とかなるんだけど、その後の打席がからっきしだったからね。そういうところは勉強ですよ」
非難されたコメントもあった
二軍監督やヘッドコーチとしても選手を見てきた阿部監督は、今までのコミュニケーションを通じて、選手の特徴に合わせて接し方を変えているのだ。
もちろん、全ての選手に叱責の効果があったわけではない。大量失点をした2年目の又木鉄平、7年目の泉圭輔に「プロ野球だからさ。そこはもう一回自分が情けないと思ってやってくれよってのはお願いした」(9月4日)、サイン違いをした2年目の森田駿哉に「あれじゃキャッチャー何人いても死人が出るよ」(9月18日)という言葉は一部のファンから非難された。又木と森田はその後一軍で投げておらず、効力はまだわからないが、泉はその後、閉幕まで3試合に登板して無失点に抑えた。
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監督は優勝できなければ、メディアやファンに叩かれる。しかし、4番の岡本和真を3カ月以上も欠きながら、Aクラスを死守した。これは、阿部監督が選手の特徴を見極めた上で、時に叱責を交えながら成長を促したからではないか。その意味で、選手に対する厳しいコメントをメディアを通して伝える効果はあったと言える。
一方で、試合後のコメントで、どうしても気になってしまう部分もある。阪神の藤川球児監督になくて、巨人の阿部監督の談話に出てくる“ある言葉”とは――。
〈つづく〉


