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「ロバーツ監督、ピッチャー交代が昔から下手…」NHK解説者が疑問視、“ドジャース監督の投手起用ミス”「7年前も悲劇」「最後は“クローザー大谷翔平”だ」

posted2025/09/21 17:02

 
「ロバーツ監督、ピッチャー交代が昔から下手…」NHK解説者が疑問視、“ドジャース監督の投手起用ミス”「7年前も悲劇」「最後は“クローザー大谷翔平”だ」<Number Web> photograph by Getty Images

9月5日のオリオールズ戦4回、投手交代を告げるロバーツ監督。大谷翔平は悔しそうな表情

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遠藤修哉

遠藤修哉Naoya Endo

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 9月6日の対ボルチモア・オリオールズ、ドジャースの試合は、今季のチームを象徴するような“事件”が起きた。先発のマウンドに上がった山本由伸は、9回二死までノーヒットを続ける圧巻の投球。しかし、大記録まであとひとりというところで本塁打を喰らい、大記録は途絶えた。ここでデーブ・ロバーツ監督は山本を降板させ、ブルペン陣に託すと決断。すると、後続の投手が打たれ、試合はサヨナラ負けを喫した。元プロ野球選手でNHK解説者の武田一浩氏は、ロバーツ監督の采配に大きな疑問符を投げかけた。

「球数も余力もあったし、何より山本はチームのエースとして完投能力がある。それを杓子定規的な考えで、降ろしたのが敗因だ。山本の投球内容は、シーズン後半に来て、上り調子。特にコントロールがすごく良くなっている。低めの球の強さが戻ったことで、今は高めを多用しなくても抑えられる。“ノーヒットノーラン未遂”のときは初回からボールの質が違った。最近は『投げれば抑える』というレベルだよ」

 にもかかわらずの敗戦。もともと武田氏は、ながらくロバーツ監督の投手起用に懐疑的な見方を示している。

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「ピッチャー交代は昔から下手。投手の交代だけで落とした試合は少なくないですよ。ロバーツ監督はワールドチャンピオンに2回なっているけど、正直、もっと勝てたはず。ピッチャー交代さえ上手ければ、といつも思います」

 事実、ロバーツ監督は、2018年のワールドシリーズ第4戦で7回途中まで1安打に抑えていた先発のリッチ・ヒル投手(91球)を交代させたが、後続の投手が打たれて逆転された。当時大統領を務めていたトランプ大統領(1期目)には「大きなミスだ!」と批判されて物議を醸し、シリーズ敗退した過去がある。

「“中5日”だから110球でいい」

 そんなロバーツ監督は、固定観念にとらわれすぎていると武田氏は指摘する。

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