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山本由伸“ノーノー未遂”から逆転負けに「ただの5連敗じゃない!」NHK解説者が停滞ドジャースを斬る「必要だったのは続投への準備」
posted2025/09/12 11:07
オリオールズ戦、9回2死までノーヒットながら一発を浴びて降板する山本。その後の逆転負けに小早川氏が思わず発した一言は……
text by

小早川毅彦Takehiko Kobayakawa
photograph by
Getty Images
9月6日(日本時間7日)のオリオールズ対ドジャース戦、山本由伸投手の“ノーヒットノーラン未遂”は、何日かたっても話題になっているようですね。私はちょうどあの試合をNHK-BSで解説していたんです。
あの日の山本はボールに力がありました。リリースの際にしっかりと力が伝わって、特にフォーシームはいつも以上にスピンが利いて見えました。なおかつコマンドも非常に良かった。あまり口にはしませんでしたが、6回ぐらいには、「これはノーヒットノーランもあるかも」と感じていました。私も現役時代に槙原寛己投手に完全試合をくらったことがありますが(笑)、ノーヒットが続くと、試合が折り返しの5回、6回あたりで、「ちょっとこれは……」という気持ちになってくるんですよ。
思わず「諦めてるじゃないですか」と
迎えた9回に、先頭打者を三振に打ち取ったときには、実は心の中では「あ、これはもう達成するかな」と思っていました。解説者としてはなかなかすぐには口には出せませんけれど。結局2アウトから、ジャクソン・ホリデイに一発を浴びてしまったわけですが、そこで「あっ」と思ったのが、右翼のアンディ・パヘズがキャッチに行こうとしなかったことでした。つい「諦めてるじゃないですか」と言ってしまって、その一言でネットニュースになったりしていたようですが(笑)。
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あの場面、ノーヒットノーランももちろんあるんですが、やはりチームが連敗中という状況があるわけです。まずはチームの勝利のために、あと1アウトをもぎ取るというトライをしてほしかったんですね。その後打球の角度が検証されて、たとえパヘズがジャンプしても届かなかったと報じられましたが、実際捕れる、捕れないではなくて、チャレンジする姿勢を出してほしかったなと。

