「コウシエン見てます。ホークスも最高」イタリア高校球児と名将に聞く“野球後進国”のホンネ「我々はスパゲティとサッカーだけではない」 

「やっぱり代表は特別なところです。チームのほとんどは僕より年上で、初対面の選手も多くて（U-18チームに）参加した当初は会話もギクシャクしました。個人的には頭の中でいろいろ考えすぎてプレーに集中できなかった部分もあったし、チーム全体にも少しピリピリしたムードがありました。でも、最後にはチームメイトと助け合うことができてよかった。大会でも頑張ってほしいです」

名伯楽が語る「スパゲティとサッカーだけの国ではない」

　球児たちの夏は、まだ終わっていない。

　5日、U-18ワールドカップの開幕カードでイタリア代表は、ホスト国日本と対戦する。甲子園を戦い抜いた精鋭たちで結成される日本チームは、大会の有力優勝候補だろう。

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　出発直前のU-18イタリア代表監督グリエルモ・トリンチを直撃すると、雄弁に応じてくれた。意外にも“恐れるものなどない”とばかりに意気揚々としたものだ。

　同国のアンダー世代指導に長年尽力してきた66歳の名伯楽には、セリエAで長く活躍したイタリア球界のレジェンドとしての自負があるのだろう。現役時代にはロサンゼルスとバルセロナで2度、五輪に出場した。アマ時代だったとはいえ世界大会で日本とも何度かいい勝負をした、と豪語する。

「今回のU-18ワールドカップで、日本の方々に『欧州にも野球は生きている。イタリアはスパゲティとサッカーだけの国ではない』と知っていただきたいと思う」

　イタリアの名将に聞く欧州野球の実態とは――同国の高校生指導の悩みや「コウシエン」への驚愕、日本球児へ抱く本心に迫ってみよう。〈第3回へつづく〉

#3に続く

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#3

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#2

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#1

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