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「リラックスできた」三笘薫28歳が思わず笑顔に…クリア夫人との結婚式についての質問「結婚式、ブライトンチームメイトの反応は?」「いや…」
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田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byGetty Images
posted2025/08/21 17:40
8月16日、三笘薫(28歳)のプレミアリーグ4年目がスタートした
「チームメートから何か言われましたか?」と聞いてみると、三笘は「いや、特にないです」と短く答えた。照れ隠しなのか、本当に何も言われなかったのかは定かではないが、「オフらしいオフになった」と振り返ったように、この夏のオフで英気を養ったようだ。
ただオフの間も、イングランドでは「Mitoma」の話題が続いた。注目されたのは、三笘の去就についてである。
「ドイツの強豪バイエルン・ミュンヘンが三笘に興味」と報じられたのは、昨季終了間際の5月下旬のこと。しかし6月下旬には、ドイツ発の報道として「バイエルンは三笘を補強リストから外した」と伝えられた。
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一方、その頃の英メディアは、リバプールやアーセナル、トッテナムなどプレミアの強豪クラブが三笘に関心を寄せていると繰り返し報じていた。さらに英衛星放送『スカイスポーツ』は「三笘がブライトン残留を希望し、契約更新を望んでいる」と伝えたが、これに対し『ジ・アスレティック』の番記者アンディ・ネイラー氏が「フェイクニュースだ」と否定するなど、情報は錯綜した。
ただ実際のところ、このオフの間に移籍話が具体的に進展することはなかった。こうして、7月上旬から、新シーズンに向けてブライトンのトレーニングが開始されたのである。
「移籍について話せますか?」
三笘も英国に戻り、チームに再合流。約10日間にわたるスペイン合宿でコンディションを整えた。
7月に入ると移籍報道は次第に沈静化したものの、三笘の名前は依然としてニュースにあがり続けた。そうした喧騒をよそに、三笘本人はブライトンでのプレーと調整に集中していた。
実際にプレシーズンマッチの際、三笘に移籍の可能性について聞いたことがあった。三笘は「全くわからないです。それは誰にでも可能性があることなので」とし、一般論として移籍の可能性はどの選手にもあると述べた。ただこのプレシーズン期間、三笘が強調していたのは「まずはチームに集中することだと思います」との姿勢だった。周囲は騒いでいるかもしれないが、自分は目の前の試合とトレーニングに集中していく。それが彼のスタンスだった。
そして新シーズンが開幕──。フラム戦後も、記者団から「移籍の話について何か言えることはありますか?」と質問され、三笘は「何もないです」と一言だけ答えた。今夏の移籍市場は9月1日まで開いているが、プレシーズンから開幕戦まで、三笘の姿勢は変わることはなかった。
番記者「残留濃厚だろう」
では、移籍市場を追っている番記者はどう見てきたのか。前出のネイラー記者はこう話す。

