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甲子園「優勝候補の大本命」横浜がまさかの敗退 2年生エースが4連投も…“プロ注”背番号1はなぜ先発しなかった? 監督「あんまり過保護にしても…」
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田口元義Genki Taguchi
photograph byHideki Sugiyama
posted2025/08/20 11:08
センバツを制し夏も優勝候補の大本命として臨んだ横浜。準々決勝で県岐商に延長タイブレークの末に敗れた
織田から始まる継投も昨秋からの王道であり、センバツでもこの2年生右腕は全試合で先発し、横浜は優勝した。
今夏の神奈川大会でも織田を軸にピッチャーの起用をマネジメントしてきたが、そこには村田のこんな深謀があった。
「織田は1年生の夏も悔しい思いをしていますし、球数にしても考えているつもりなので。勝ち上がれば誰にだって負担が増してきますけど、あんまり過保護にしても本人にとってよくないですし。そういう場面を乗り越えていかないと成長もありませんからね」
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甲子園での織田は、3回戦までの3試合中2試合で完封している。とはいえ、合計の球数は314球と極端に投げすぎてはおらず、準々決勝への先発にあたってコンディションに問題があるわけでもなかった。
エースに繋げる…監督の描いていたプラン
県岐阜商との試合。織田は4回途中2失点で降板することとなるが、村田にとってこれは想定内だ。ピンチで2番手としてマウンドに送った山脇悠陽も結果として5回に失点してしまったが、村田はこの継投に責任を持つ。
全ては奥村に繋げるために――。
それが、この試合で村田が描いたプランだった。
<次回へつづく>

