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あの松坂大輔に「ひとつ勝てたものがあったな」…“甲子園の優勝候補”横浜・織田翔希が続ける無失点投球…激変フォームで目指す「本物になる」 

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田口元義

田口元義Genki Taguchi

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photograph by(L)JIJI PRESS、(R)BUNGEISHUNJU

posted2025/08/19 11:01

あの松坂大輔に「ひとつ勝てたものがあったな」…“甲子園の優勝候補”横浜・織田翔希が続ける無失点投球…激変フォームで目指す「本物になる」<Number Web> photograph by (L)JIJI PRESS、(R)BUNGEISHUNJU

今夏の甲子園で未だ無失点投球を続けている横浜・2年生エースの織田翔希。「平成の怪物」松坂大輔と比較されることも多い大器だが…?

 昨秋からの公式戦連勝記録が27でストップした、春の関東大会準決勝の専大松戸戦。決勝打を許し泣きじゃくる織田に愛のムチを打ったのが、キャプテンの阿部葉太だった。

「泣いてる暇はないんだぞ。夏に向けてお前にはもっとやってもらわないと」

 敗戦を糧に、それまでセットポジションだったピッチングフォームを、ノーワインドアップに変更した。そのことにより、長いイニングを投げても球威が落ちることがないと手応えを抱く。もともと自信があったチェンジアップ、それにスライダーを織り交ぜた投球術にも磨きがかかっていった。

フォームも変更…目指すのは「本物」

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 そして夏。織田は誓いを立てる。

「本物になる」

 神奈川大会。平塚学園との準々決勝で敗色がちらつきながらも阿部のサヨナラ打で勝利し、「すごい3年生です。先輩たちと1日でも長く野球がやりたいと、さらに思わせてくれました」と涙ながらに頭を下げた。

 先発した東海大相模との決勝戦では、降板後に監督の村田から「お前ひとりで野球をやっているわけじゃないんだぞ」と、チーム一丸を念押しされた。

【次ページ】 夏の甲子園…3試合に登板し、無失点投球

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