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あの松坂大輔に「ひとつ勝てたものがあったな」…“甲子園の優勝候補”横浜・織田翔希が続ける無失点投球…激変フォームで目指す「本物になる」

posted2025/08/19 11:01

 
あの松坂大輔に「ひとつ勝てたものがあったな」…“甲子園の優勝候補”横浜・織田翔希が続ける無失点投球…激変フォームで目指す「本物になる」<Number Web> photograph by (L)JIJI PRESS、(R)BUNGEISHUNJU

今夏の甲子園で未だ無失点投球を続けている横浜・2年生エースの織田翔希。「平成の怪物」松坂大輔と比較されることも多い大器だが…?

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田口元義

田口元義Genki Taguchi

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(L)JIJI PRESS、(R)BUNGEISHUNJU

 連日盛り上がりを見せる夏の甲子園。ベスト8が出そろった中で、優勝候補の筆頭と目されるのが横浜だ。その2年生エースとして快投を見せつづける織田翔希。かつての「平成の怪物」とも比較される傑物だが、ここまでの覚醒にはどんな背景があったのだろうか。《NumberWebレポート全2回の2回目/最初から読む》

 グラウンドのみならず、周辺も整頓されている。選手たちは誰に対しても礼儀正しく、「ここでなら人としても成長できる」と確信できた。

 足立中の軟式野球部出身ながら140キロを超えるストレートで注目を浴びていた右腕は、当時5度の日本一を誇る名門でも1年生の春からベンチ入りを勝ち取った。

センバツで注目を集めた“超ルーキー”

 その織田が脚光を浴びることとなったのが、今年のセンバツである。

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 甲子園デビューとなった初戦の市和歌山戦。先発した織田が観衆の度肝を抜く。

 自己最速の152キロ。

 1998年の春夏連覇の原動力であり、「平成の怪物」と呼ばれる松坂大輔が甲子園で残したスピードを上回る数字に、周囲は「松坂の後継者」として色めき立つ。

【次ページ】 監督は叱咤激励…「もっと自覚と責任感を」

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