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「大阪の高校は強いのかな、と思いましたけど…」甲子園で大阪勢が45年ぶり春夏“勝利ナシ”の衝撃…対戦相手の「大阪出身」エースが感じたリアル
posted2025/08/13 11:03
大阪勢18年ぶりに初戦で姿を消すことになった東大阪大柏原ナイン。強豪ひしめく大阪勢が春夏未勝利で終わるのは実に45年ぶりの事態だった
text by

田口元義Genki Taguchi
photograph by
Sankei Shimbun
熱戦が続く夏の甲子園。その初戦で大阪代表の東大阪大柏原が敗れ、近年の甲子園をけん引してきた大阪勢が45年ぶりに春夏ともに未勝利に終わることになった。同校を破ったのは香川代表の尽誠学園。そのチームでエース、4番、主将を兼ねる大黒柱は、実は大阪出身でもあった――。《NumberWebレポート全2回の1回目/つづきを読む》
南北2校が選ばれる10年に一度の記念大会を除けば、大阪が夏の甲子園で初戦敗退を喫したのは2007年の金光大阪が最後となる。
この翌年から大阪は覇権を握った。
08年に優勝した大阪桐蔭が4回、履正社が1回。この「2強」を中心に大阪が高校野球をリードしてきたと言ってもいいくらいだ。
「野球王国」大阪勢に起きた“異変”
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その「野球王国」が今年、18年ぶりに初戦で姿を消した。
センバツでも98年ぶりに代表を逃しており、春夏で未勝利となると1980年まで遡らなければならない。
大阪大会決勝でプロ注目の“ダブルエース”森陽樹と中野大虎を攻略して大阪桐蔭を撃破した東大阪大柏原を倒し、「大阪の異変」をクローズアップさせたのが香川の尽誠学園だ。
立役者はエースで4番、そしてキャプテンも務める大黒柱の広瀬賢汰である。
大阪代表との対戦について、彼は表情を変えることなく大胆不敵に言ってのける。
「大阪の高校は強いのかな、と思いましたけど、甲子園に出るようなチームはどこも強いので特に意識はしませんでした」

