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ケガ人続出サッカー日本代表DF…W杯へのカギはやはり冨安健洋では「余裕を持つ、は言い過ぎかもですが」遠藤航イベントで語った“守備センス”
posted2025/09/04 17:01
遠藤航のトークショーにゲスト出演した冨安健洋
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ミムラユウスケYusuke Mimura
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「月刊・遠藤航 The REAL PICK UP MATCH」提供
2月に手術、今は前向きに進んでいるところ
「僕は表(舞台)で、サッカーについて細かく話すことは、ほとんど無いので。代表の時とかに(チームの)中で話すことはありますけど、それは(基本的に)外には出さないので。だから、今日は楽しかったです」
そう語ったのは、冨安健洋である。
観客へのリップサービスや、ホスト役を務めた“遠藤航先輩”の顔を立てようとした側面はあったのかもしれない。それでも26歳にして、日本代表の守備陣のなかでもトップクラスの経験値とサッカーIQを誇る彼の発言は大げさではない。
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もっとも今回の発言は、顔を上げてサッカーに携われている現在の状況も関係していたのだろう(8月2日にはインスタグラムのストーリーにグラウンドに出て身体を動かしたことを示唆する写真をアップしていた)。
「僕は1年間、ほとんどプレーしていないので。今シーズン(*2024-25シーズン)は、サウサンプトン戦で5分出ただけで。こんなシーズンになるとはイメージしていなかったですけど……。2月に手術をして今は前向きに進んでいるところです」
遠藤航が語る“冨安と鎌田との関係”
6月中旬のこと。冨安は、遠藤のオウンドメディアが年に1回、日本で開催している「月刊・遠藤航 The REAL PICK UP MATCH」というイベントのスペシャルゲストとして登場した。
冨安と遠藤は日本代表のチームメイトであるとともに、ヨーロッパにおけるサッカー選手としての第一歩をベルギーのシント・トロイデンでスタートさせた同士でもある。ロシアW杯後の2018-19シーズン、2人は代表でもクラブでも同じ時間を過ごした。当時の冨安について、遠藤は今回のイベントでこう振り返った。
「シント・トロイデンにいた時などは、俺と鎌田(大地)選手で一緒に、冨安選手に対してちょっとふざける感じで。今はだいぶ、柔らかく冗談も言える感じに……」
このときは、司会者が冨安へ助け船を出した。真面目で知られる冨安と言えど、「先輩2人のイジりなど、ものともしなかったのではないか」というのが司会者の見立てだったのだが、その質問を当の冨安が否定した。

