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「ポテンシャルからすれば三冠王とトリプル3両方ですわ」阪神・佐藤輝明はなぜ覚醒した? 大学恩師がゲキ「絶対にタイトルを獲らなアカン」

posted2025/08/31 11:02

 
「ポテンシャルからすれば三冠王とトリプル3両方ですわ」阪神・佐藤輝明はなぜ覚醒した? 大学恩師がゲキ「絶対にタイトルを獲らなアカン」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

今季ついにそのポテンシャルにふさわしい数字を叩き出している佐藤。若き日にその才能を見出した近大の恩師に覚醒のわけを聞いた

text by

喜瀬雅則

喜瀬雅則Masanori Kise

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Kiichi Matsumoto

リーグ本塁打王を独走し、チームの首位驀進に大きく貢献している佐藤輝明。今季「開眼」したスラッガーのルーツを、大学時代の恩師に聞いた!〈NumberWebインタビュー全4回の1回目/つづきを読む

 佐藤輝明、5年目の覚醒。

 その言葉が決して大げさでないことは、今シーズンここまで積み上げてきた圧倒的な成績がはっきりと裏付けている。

 阪神は、2025年8月30日時点で、今季119試合を終えた。72勝44敗3分けの貯金28、2位巨人に15ゲーム差をつけての独走状態は、佐藤輝明の“主砲力”が大きく貢献しているということに、もはや、誰も異論を挟む余地はないだろう。

三冠王すら射程に

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 本塁打34本は、2位の阪神の後輩・森下翔太の19本を大きく引き離し、年間40本の量産ペースだ。83打点も、2位の森下が73打点と、こちらも後続をぐっと引き離し、このペースを維持すれば年間99打点に到達する。

 さらに、投高打低が顕著な今季のセ・リーグは、同日時点で規定打席に達している中に3割打者が一人もおらず、トップは.295の広島・小園海斗。佐藤は.271で11位につけている。夏場でやや数字を落としたが、2年ぶりのV奪回へ向け、モチベーションも高く持ち続けられる状況であるだけに、本塁打をさらに打ちまくれば、それに伴って再び打率もぐぐっと右肩上がり、という可能性もなくはない。

 そうすると、ひょっとしたら『三冠王』だ。大風呂敷でも、夢物語でもない。いまや、その偉業すら、佐藤の“射程圏内”に入っているのだ。

 トリプル・クラウンとなれば、両リーグを通じても、2022年のヤクルト・村上宗隆以来、阪神ならば、あの史上最強の助っ人、1986年のランディ・バース以来、39年ぶりとなる。佐藤輝明の誕生日は、1999年3月13日。唐突にバースデーを記したのは、どうしても結びつけたくなる偶然の一致を、読者の皆様にお伝えしたかったからだ。

バースの再来!?

 そう、あの“バース様”の誕生日も、1954年3月13日。阪神ファンならずとも、この奇縁を知ってしまうと、つい「バースの再来」と呼んでしまいたくなる。

 この“開花までの歩み”を知りたくなるのは、私だけではないだろう。

【次ページ】 岡田監督と佐藤の関係に気を揉む阪神ファン

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