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「2軍にもこんなにいい環境が…」DeNA藤浪晋太郎32歳の“知られざる今”「ありがたく感じています」日本復帰から1年、記者が驚いた藤浪の“ある表情”
posted2026/07/07 11:03
DeNA2年目。2軍で戦い続ける藤浪晋太郎の現在とは?【全2回】
text by

佐井陽介Yosuke Sai
photograph by
JIJI PRESS
◆◆◆
午後5時をだいぶ過ぎた頃、京急電鉄の追浜駅に降り立った。どんよりした曇り空だというのに、梅雨真っ盛りの気候はとにかく蒸し暑い。改札口を通って東に歩き始めると、体のどこかしらを青色で彩った人たちの姿がちらほらと視界に入った。進行方向の奥には日産自動車の追浜工場がどっしりと待ち構えるが、青き人たちの目的地はその手前に違いない。
彼らのような熱心なファンの方々はこの日の先発投手を聞かされたとき、どのような反応を示すのだろうか。少しばかり興味が湧き、両足を回転させるスピードが自然と速まった。
「先発ピッチャー……藤浪」
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徒歩15分。横須賀スタジアムに到着すると、ナイター開始直前の球場周辺はそこそこの賑わいを見せていた。ケバブ屋から発せられる匂いに後ろ髪を引かれながらスタジアムに足を踏み入れると、ちょうどスターティングオーダーの発表が始まった。先に対戦チーム・中日のメンバーが明かされる。DeNAの順番になって、最後の最後に先発投手の名前がアナウンスされた。
先発ピッチャー……藤浪。
球場全体から「おぉ~!」とどよめきが起こり、ひときわ大きな拍手が注がれた。その音量は、この日は「4番DH」で先発して翌日に1軍初合流を果たした新助っ人のヘラル・エンカーナシオンやほかの選手たちに対する歓声、拍手よりも間違いなく大きかった。
昔から推し続けるMr.Childrenの「終わりなき旅」をバックに投球練習をスタートさせる。すると、内野席に陣取った多くの観客がすぐさまスマートフォンで動画の撮影を始めた。グラウンド上でもとりわけ目を引く長身の彼は今もなお、人々をワクワクさせる存在であり続けていた。
