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「育成のカープ」はいずこ? 野手で目立つは育成出身選手ばかり…伸び悩む若手、7年間交換トレードなしの停滞感を打ち破るための課題
posted2026/07/07 11:05
7月6日時点で28勝40敗4分の5位。今季も厳しい戦いが続く新井監督
text by

前原淳Jun Maehara
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JIJI PRESS
「新井監督も、大変だね。出てくる選手がいなくて」
他球団の関係者からそう言葉をかけられた。全143試合の今シーズンを折り返しても、広島の苦しい戦いは変わらない。投手陣は先発、中継ぎともに若手の台頭による底上げが見える。だが、野手はもがくチーム状況を示すように、目立つのは育成出身選手たちの奮闘のみ。上位打線に名原典彦、大盛穂が並び、持丸泰輝は正捕手争いに加わる。7月3日現在、一軍選手登録されている日本人野手15人中、育成出身選手は楽天から移籍してきた辰見鴻之介を含め、6人もいる。
育成出身選手がチームを支えている一方、2018年以降に通常のドラフトで指名した野手21人中、一軍選手登録されているのは育成出身選手と同数の6人だけ。本来チームの中心となるはずだった選手たちが伸び悩んでいる現実がある。
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だからこそ、新井貴浩監督は入団したばかりの佐々木泰や平川蓮を一軍で英才教育しようとしたのだろう。だが、これもまた、不振と負傷離脱で思うように進んでいない。
進まぬ若手育成
かつて「育成のカープ」といわれたチームづくりに、変化が見え始めている。3連覇を支えた時代のドラフトと比べれば、その違いは一目瞭然だ。
17年までの8年間、ドラフト指名した野手の中から鈴木誠也(カブス)、菊池涼介、田中広輔といった主力が育ち、西川龍馬(オリックス)、野間峻祥、上本崇司、磯村嘉孝、下水流昂も3連覇を支える戦力となった。さらに今や打線の中軸を担う坂倉将吾もいた。その間、育成ドラフトで入団した4選手が支配下選手登録される隙間などなかった。
FA市場に積極参戦しない広島にとって、若手育成は最大の補強策ともいえる。その土台が揺らげば、安定したチームづくりは難しくなる。
新井監督が就任後初めて出席した22年ドラフトで大砲候補として2位指名した利根商高の内田湘大は今季二軍にとどまっているが、本職の三塁よりも遊撃での出場が増えている。本来であれば、打力を磨くことを優先したい選手だ。
二軍コーチ陣に聞けば、遊撃手として一軍に昇格する可能性は「ない」と断言する。それでも遊撃で起用せざるを得ないのは、二遊間を守れる選手が少ないチーム事情がある。内野手登録の二俣翔一が捕手も兼務することで「1減」となった事情はあるものの、一塁と三塁の選手はだぶついている。いびつな編成と言わざるを得ない。

