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ハマ街ダイアリーBACK NUMBER
トレード通告にも「まず、先発なのか中継ぎなのか、と」DeNAに電撃移籍・尾形崇斗の怒涛の1カ月間「初めて先発で回って、毎日楽しいです」
posted2026/06/29 11:05
山本祐大との緊急トレードでベイスターズに加わった尾形。怒涛の1カ月の胸中とはいかなるものだったのか
text by

石塚隆Takashi Ishizuka
photograph by
Sankei Shimbun
自分が歩むべき道を求めて——。
5月に球界を揺るがした、横浜DeNAベイスターズの山本祐大と、福岡ソフトバンクホークスの尾形崇斗と井上朋也による、1対2のトレード。賛否両論あったが、当事者である尾形は、現在先発ローテーションの一角として、懸命に腕を振っている。
プロ9年目にして初先発となった5月31日の埼玉西武ライオンズ戦(ベルーナドーム)では、最速159kmのストレートを武器に、5回無失点7奪三振の快投を見せ、初勝利を飾った。尾形は晴れやかな表情で、この怒涛の1カ月間を振り返る。
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「毎日、生活をしていて楽しいですね。先発として回るのは初めてのことなのですが、自分のなかですごく手応えを感じています。もちろん改善点はありますが、すごく楽しい日々ですね」
尾形は、「楽しい」という言葉を繰り返した。
トレード通告にまず思ったこととは?
突然だったトレード通告。通常ならば、驚きや戸惑い、あるいは寂しさなどが胸に去来するものだが、尾形は違ったという。
「通達されて、まず思ったのは、先発なのか、それとも中継ぎなのか、ということでした」
尾形は淡々とした様子で語った。率直な感情よりも、自分はどこのポジションで投げるのかが一番気になっていた。その言葉を受けた球団職員は、DeNAは先発で考えている、と伝えた。
「うれしかったですね」
実感を込めそう言うと、尾形は表情をゆるめた。
「それにベイスターズは、明るく、自由に野球を楽しむのがチームカラーだと聞いていたので、自分の持っているものがさらに加速するんじゃないかと思い、ワクワクしました」
先発へのこだわり。ソフトバンク時代には先発を志願するも、チーム事情によりブルペンにまわらなければならない状況だったが、トレードによって、晴れて尾形は新天地で自分が目指していたものを手に入れた。

