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「どうせ野球学校だろう、と思われがちですが…」夏の甲子園初出場で話題「未来富山高校」のナゾを追う…通信制高校が“創部8年”で全国出場のウラ話 

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田口元義

田口元義Genki Taguchi

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posted2025/08/11 11:04

「どうせ野球学校だろう、と思われがちですが…」夏の甲子園初出場で話題「未来富山高校」のナゾを追う…通信制高校が“創部8年”で全国出場のウラ話<Number Web> photograph by JIJI PRESS

創部8年で甲子園初出場を決めた未来富山高校。全校生徒24人中23人が野球部という異色の通信制高校だ

 簡潔な紹介だけでも、おそらくこう決めつけてしまう者が多いのではないか。

 野球学校だろう、と。

「どうしてもそう思われがちですけど、勉強をしっかりしないと野球ができないというのは、他の高校さんと同じです」

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 きっぱりと言い切るのは、夏の甲子園で責任教師を務める岡﨑翔平だ。

「生徒によって目的意識はいろいろ」

 母体は愛媛県松山市にある広域通信制の未来高等学校で、同校が全国に学習センターを設けており、未来富山はそのひとつとなる。

「今は高校生の10人に1人が通信制で学んでいると言われる時代なので、生徒によって目的意識はいろいろあると思います」

 ニーズに合わせた高校選びという観点で言えば、通信制は全日制よりも選択の幅が広いのかもしれない。富山に関してはそれがアスリートコースであり、現時点では「=野球部」となっているだけなのだ。

 ただ、通信制という一見、自由なスタイルであるようで、実はそうではない現状もある。

<次回へつづく>

#2に続く
夏の甲子園“ナゾの初出場校”未来富山高校ってナンだ?「全校生徒24人中23人が野球部」「赤点だと練習参加は不可」その超意外な校風

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