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女子プロレス界「ブームの中心」上谷沙弥の“異常な勢い”「40秒もかかっちまった」「沙弥様を止めてみろ」いま、スターダムで見たい“2つの再戦”とは? 

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原悦生

原悦生Essei Hara

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posted2025/08/08 17:07

女子プロレス界「ブームの中心」上谷沙弥の“異常な勢い”「40秒もかかっちまった」「沙弥様を止めてみろ」いま、スターダムで見たい“2つの再戦”とは?<Number Web> photograph by Essei Hara

ワールド・オブ・スターダム王者の上谷沙弥はノリに乗っている。『5★STAR GP』も全勝優勝宣言でやりたい放題だ

「よく覚えとけ。私が安納サオリじゃ」

「沙弥様の勢いはまだまだ止まらない。赤いベルトを持ったまま、5★STAR全勝優勝して、去年の準優勝の屈辱を晴らしてやるよ。しもべたちよ、跪け!」

『5★STAR GP』はそんな上谷の独走状態だが、気になる女がいる。あのポーカーフェイスの安納サオリだ。7月27日の開幕戦では「かわいいだけじゃ生き残れない」とか言っていた安納がボジラに吠えた。

 ボジラとの初遭遇は安納にとって新鮮だった。足攻めも腕攻めもかなり効果的だった。ボジラの巨体をジャーマンスープレックスで投げることができた。だが、ボジラのパワーはやはり半端ではなかった。クローズラインで吹っ飛ばされ、高いパワーボムで投げ落とされた。最後はゴングに救われた形の時間切れ引き分けだったが、ボジラの怒りを引き出したのは安納の力だ。

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 イスを投げつけてきたボジラに安納は叫んだ。

「ボジラ。よく覚えとけ。私が安納サオリじゃ」

準決勝のカードを予想「2つの再戦が見たい」

 再戦が楽しみだが、可能性はあるのだろうか? そう思って星取表と日程を見比べてみた。

 今回の『5★STAR GP』は4ブロックに分かれて行われており、各ブロック3位までの選手が8月20日の後楽園ホール大会から始まる決勝トーナメントに名を連ねることができる。消化試合にばらつきがあるが、各ブロック下記の選手からそれぞれ3人が上がってくるだろう。

 上谷のいるレッドスターズAブロックは、他には羽南、星来芽依、ビー・プレストリーにチャンスがある。

 レッドスターズBブロックは、刀羅ナツコ、吏南、AZM、スターライト・キッド、なつぽいと混戦だ。

 ブルースターズAブロックではボジラ、壮麗亜美、安納、琉悪夏あたりだろう。

 ブルースターズBブロックは渡辺桃、Sareee、HANAKO、鈴季すず、妃南だ。ここではIWGP女子王者のSareeeが何位で通過できるかがポイントかもしれない。

 残された試合で各ブロックの順位は変わるので、8月20日の後楽園ホールは予期しない組み合わせになるかもしれないが、それがどうであれ、8月23日の大田区総合体育館での優勝決定戦前に行われる準決勝では上谷vs.羽南、安納vs.ボジラの2つの再戦が見たいと思う。

 めったに当たることのない予想で恐縮ですが。

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