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「上谷沙弥がメディアに出まくって…」“人気覆面レスラー”スターライト・キッドの嫉妬「バチバチに意識」スターダム“赤と白の二冠戦”は実現するか
posted2025/07/20 17:00
白いベルトと赤いベルトの二冠戦を視野に『5★STAR GP』優勝を狙うスターライト・キッド
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原悦生Essei Hara
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Essei Hara
スターライト・キッドは『5★STAR GP』(7月27日、大田区総合体育館で開幕)の後に、当然のように赤いベルト(ワールド・オブ・スターダム王座)を視野に入れている。7月21日には札幌で、安納サオリを逆指名した形で白いベルト(ワンダー・オブ・スターダム王座)の防衛戦が控えている。キッドに話を聞いてみた。
「今までと違ってワンダーチャンピオンとして出場するので、5★STARで優勝したら赤のベルトに挑戦というイメージがある。でも白より赤が上になっているイメージが、白のチャンピオンとして気に入らない。私が白を持っている以上、消去法で赤しかないでしょう」
「上谷ですね、やっぱり。ジェラシーありますよ」
キッドは「二冠戦」をイメージしながら笑みを浮かべる。
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「5★STARでシングルのリーグ戦の優勝という称号が欲しい。去年はベスト8。上谷(沙弥)に止められた。昔から、いろいろ上谷にふさがれてきた。上谷ですね、やっぱり。バチバチに意識している。赤もそうだけれど、メディアにも多く出まくって。ジェラシーありますよ。ヒールなのに、というのも。でもそれは私が大江戸隊の時にやっていたポジションと似ている。上谷には近いものを感じる。ファイトスタイルもね。ただ、上谷は背が高くて、私は小さい。ベビーフェイスとヒールの差。白と黒でわかりやすいでしょう。マスクに王冠という姿を想像してみてください。面白いでしょう」
キッドはユニット「NEO GENESIS」のリーダーにもなった。
「今までワンダーのチャンピオンが(5★STARで)優勝しているイメージがない。選手層が厚くなって、容易ではないでしょうが、優勝します。そういえば、代々木でMi Vida Locaとの抗争は終わらせるといったけれど、あんな人間凶器の投下もありなの?」
6月21日の代々木大会で、鈴季すずらは“最終兵器”として身長183cm、体重91kgのボジラを連れてきた。キッドはボジラのパワーボムでKOされてしまった。
「ボジラ、正直、ここに来たのかという感じ。あの一発だけでもボジラのすごさは感じた。豪快過ぎる荒い感じがスターダムのリングで通用するかどうか。ケガ人が出ないといいけど。21歳なのに、あのデカさと貫禄。私はHANAKOと防衛戦をして自信がついた。小さくても大きい選手に勝てる。女子プロレスが無差別級の世界だからこそ、そんな戦いができる。AZMとかなつぽい、そこの先頭に立つのは私でありたい。私のスピードとテクニックがあれば勝てると思っている。仕返ししたい。私はボジラが持っていないものを持っている」



