大谷翔平の舞台裏:ドジャース異聞BACK NUMBER

「オオタ二の後だからって…」「慣れてる」投手・大谷翔平を支える“ドジャース救援陣”の本音…「大谷ルールは本当にありがたい」の真意とは?

posted2025/07/13 11:03

 
「オオタ二の後だからって…」「慣れてる」投手・大谷翔平を支える“ドジャース救援陣”の本音…「大谷ルールは本当にありがたい」の真意とは?<Number Web> photograph by Getty Images

投手としてはオープナーとしての起用が続く大谷翔平

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斎藤庸裕

斎藤庸裕Nobuhiro Saito

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ショートイニング登板での調整を続ける投手・大谷翔平。その裏で、ドジャースを支えているのがリリーフ陣の存在だ。奮闘する若手投手たちの“本音”とは? 現地で取材を続ける斎藤庸裕氏がその舞台裏を解説する。

◆◆◆

大谷の後を投げる“救援陣”の奮闘

 ドジャース大谷翔平投手(31)が投手復帰してから約1カ月が経過しようとしているが、短いイニングで終える先発、いわゆるオープナーとしての起用が続いている。6月16日のパドレス戦で電撃復帰し、1イニングで28球。次戦は中5日でナショナルズを相手に先発し、再び1イニングとなった。球数は18球に減った。

 6月28日から2イニングに増えたが、登板した2試合ともに30球前後で終了。7月5日、アストロズ戦の登板前にはロバーツ監督が投球のメドについて「2イニング、40球以上は投げない」と、球数制限を口にしていた。一般的に故障明けの選手はマイナーリーグで調整登板を行い、登板ごとにイニング数、球数ともに増えていくもので、大谷も7月中旬のオールスター戦後までに先発で5回前後とイニングを伸ばせるのでは、との見方もあった。現状では、先発というよりオープナーの仕事を大谷が引き受けつつ、リハビリを続けているという段階だろう。

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 そうなると、試合序盤からつなぐ救援陣の役割が重要になる。オープナーからバトンを受けて長い回を投げたり、先発が早々に崩れた場合にロングリリーフとして試合を立て直す役割は、メジャーリーグでは「ピギー・バック(直訳では、おんぶの意味)」と呼ばれる。先発だけでなく、ピギー・バック、オープナーや通常のリリーフ登板など、起用法が柔軟に変わる中で若手投手陣が奮闘している。

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