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なでしこジャパンPRESSBACK NUMBER
「普段のLINEはお母さんと…」“中学入学で親元を離れた”なでしこ20歳MF谷川萌々子が明かす家族愛と「溶け込むの少し大変でしたが」ドイツ生活
text by

了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph byTakuya Sugiyama
posted2025/07/13 17:01
なでしこジャパンでの活躍が期待される谷川萌々子。ドイツでの生活や家族、親友との関係性を語ってくれた
「一番はピッチの上でのボールスピード、テンポの速さですね。一人一人がすごくいい選手なので、サッカーのレベルそのものが1、2段階上がった感じがします。チャンピオンズリーグになるとさらに一段階上がります」
バイエルンに来てからの谷川は、従来の6番――いわゆるボランチ――から1列前のインサイドハーフを任されるようになった。谷川にとってこれが少々ハードルにもなった。
「監督からは前目のポジションでゴールに絡むようなプレーを多分期待していただいてるので、右の1つ前目でプレーしてるんですけど、今までずっと真ん中でプレーしていたので、また違う発見というか、センスの部分でたくさん学ぶことがあるなって思います」
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特に違いを感じるのが守備だと話す。
「守備の部分が全然違って。プレスかける時にサイドにプレスをかけに行くので、その時にも中にカットインされないように、けど縦にも抜かれないようにっていう、そういう相手との距離感が個人的には難しくて。今まではそういったシーンがなかったので、練習が終わった後にサイドの選手と話したり教えてもらったりしています」
世界一を目指すのは「常にです」
約1時間のインタビューの中で終始「得点もいいんですよ。いいんですけど、でも」というトーンが通底していて、とても印象的だった。一筋縄では行かないのだろう。
各所で公言しているように目標は世界一。6歳で見たなでしこジャパンのワールドカップ優勝と、澤穂希に憧れてここまでやってきたサッカー人生でもある。では、いつその世界一になる?
「うーん、次のワールドカップで。ワールドカップは4年に1度しか来ない貴重なものなので、常に世界一を目指しています」〈第1回からつづく〉

