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「普段のLINEはお母さんと…」“中学入学で親元を離れた”なでしこ20歳MF谷川萌々子が明かす家族愛と「溶け込むの少し大変でしたが」ドイツ生活
posted2025/07/13 17:01
なでしこジャパンでの活躍が期待される谷川萌々子。ドイツでの生活や家族、親友との関係性を語ってくれた
text by

了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph by
Takuya Sugiyama
中学校で親元を離れた4姉妹「ケンカすら恋しいです」
谷川萌々子は2024年春、高校を卒業し日本のクラブチームを経験せずに海外に渡った。男子の世界では高校卒業と同時に海を渡るケースは今では決して珍しくはないが、女子ではまだまだ多くはない。だが、中学からJFAアカデミー福島に入り、早くに親元を離れている谷川にとって、自然な決断だった。
「中学に入る時は、ほんとサッカーに夢中だったので。サッカーがうまくなる環境がそこにある。そう言われたら、そのときに行くっていう簡単な話でした」
谷川自身は4人姉妹の第3子。妹とは6歳差で、ケンカすらほとんどしてこなかったことが少し寂しくもある。
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「きょうだいゲンカとか、それすら恋しいですよ。恋しいとかなんていうか、妹とは6つ差で、自分が中学1年の時に妹が小学校1年だったんですけど、そのくらいの時って一番ケンカとかするじゃないですか。でも、自分は家を出ちゃったから、あんまりケンカすらしないで今まで生きてきたって感じです」
普段のLINEは、お母さんととっています
家族の絆を感じさせたのはパリ五輪ブラジル戦での電光石火のゴール後、谷川は「お父さんからのアドバイスでシュートを打った」と話したことだった。
「あの時、お父さんの話しちゃいましたからね(笑)」
こう話す谷川は――すっかりパパっ子のイメージが定着したが、それだけでない。試合前に連絡を取り合う密な家族関係が窺えた。
「普段のLINEとかの連絡はお母さんととっています。だけど、電話するときにはお母さんもお父さんもいるので両方と話はしてますね。ご飯食べるときとか実家と繋いだりして、時差もあるので(日本とドイツは夏場で7時間差)、『これから練習行くー』みたいな感じです」
そう語る谷川の口調には、20歳の等身大を感じさせる。中高時代も、ヨーロッパに渡った今も日々の連絡は欠かさないが、中学入学と同時に子供を送り出した親の思いを、最近になってあらためて聞くことがあるそうだ。

