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英国人記者がパニック「トミヤスは今、どこにいるんだ?」冨安健洋26歳、アーセナル電撃退団のウラ側…関係者らが明かす「10月ごろ復帰説も」
posted2025/07/09 17:03

アーセナルを電撃退団した冨安健洋(26歳)
text by

田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph by
Getty Images
アーセナルの冨安健洋が電撃退団した。
7月4日、クラブは冨安との契約を双方合意の下で解消したと発表。同日、冨安はインスタグラムを更新し、「エミレーツでの最初の日から、赤と白のユニフォームを身にまとうすべての瞬間まで、このバッジを背負ってプレーできたことは本当に光栄でした」と思いを綴った。
英国人記者が予想していた「トミヤスの放出はない」
実は昨シーズンの終盤、現地の記者から冨安の近況について尋ねられたことがあった。質問を投げかけてきたのは、アーセナルを精力的に取材している英紙『デーリー・テレグラフ』のサム・ディーン記者。アーセナルでは毎年、ホームでの最終戦後に選手とその家族がピッチに登場し、場内を一周するのが恒例となっている。ミケル・アルテタ監督の就任以降は、ゴール前に全員が集まり記念撮影を行うのもお決まりの流れだ。ところが、ディーン記者はその場に冨安の姿がなかったことに気づき、こう尋ねてきた。
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「トミは今年2月に右膝の手術を受けたが、それ以来ほとんど情報が入ってこない。今、どこにいるのか知っている?」
この時は5月中旬。筆者は「確かなことはわからないが、ロンドンに滞在していると思います。手術後、エミレーツ・スタジアムで試合を観戦している姿が、サポーターに目撃されていました」と答えると、ディーン記者は冨安の今後について話し始めた。
冨安とアーセナルの契約は2026年夏まで。つまり来夏までは、アーセナルに留まることになる。一方で、昨シーズンの冨安は怪我が続き、出場は途中交代で出場したサウサンプトン戦の1試合のみ。しかもプレー時間はわずか6分間にとどまった。こうした状況を踏まえ、ディーン記者は次のように語った。
「トミについて、今後の見通しは明るくない。ただ普通に考えて、膝の怪我が治る前に放出されることはないだろう。負傷中の選手を、移籍金を払ってまで獲得するクラブは通常ないからだ。2月に発表したクラブの声明文では、冨安の復帰時期は年内。となれば25年中に復帰し、新シーズンでプレーしたのち、契約が満了する来季終了時にフリーで放出される形が自然だろう。トミが優れた選手であることは間違いない。ただ、ここまで負傷が多いとなると、クラブもこうした判断を下さざるを得ない」
「残念だ…」3人の現地記者から届いたメッセージ
話を聞きながら、筆者の胸には残念な思いが募っていた。