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「マイナーに行くでしょう」ドジャース・ロバーツ監督の“佐々木朗希評”はどう変化した?「以前ほどの体力がない」苦言も…「これはプロセス」 

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一野洋

一野洋Hiroshi Ichino

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posted2025/07/04 17:01

「マイナーに行くでしょう」ドジャース・ロバーツ監督の“佐々木朗希評”はどう変化した?「以前ほどの体力がない」苦言も…「これはプロセス」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

2月のキャンプで佐々木朗希の投球を見守るロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督。シーズン序盤は佐々木を庇うコメントも多かったが…?

 ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、「今になってみれば、肩の違和感をかばった結果、フォームが崩れていたのは明らかだ」と説明し、「彼は何よりもチームのために投げようとしていた」と、責任感の強さが裏目に出たと語っていた。

 この時、ロバーツ監督は「コミュニケーション不足が故障を招いた」ことを示唆していた。そのうえで「マイナー降格の可能性はない」と明言し、あくまで手元に置いて成長させていく姿勢を崩さなかった。

 しかし、復帰へのプロセスは遅々として進まなかった。

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 IL入りから1カ月以上が過ぎた6月20日、ついに佐々木は60日間のILへ移行された。それでもまだこの時、ロバーツ監督は「これは手続き的なもので、今後の調整には何の影響もない」と説明している。

変わり始めたロバーツ監督の「言葉」

 ただ、その数日前には「ロウキは新しい環境に来て、しかも先発投手としてビルドアップすることが必要だ。健康面を考慮すると長期的には不透明なことが多い。少なくとも今季は彼抜きで戦うことを計画しなければならない」と語っており、この段階で当初の“回復を待つ”姿勢から“欠場前提の現実路線”へと姿勢を変えつつある様子が垣間見えはじめた。

 シーズン初期は、無理はさせないまでも、あくまでも「戦力の一員」として擁護するスタンスを貫いていた指揮官が、ここで初めて「戦力から外れる可能性」に言及した。監督の姿勢は変化し、この頃からは時に佐々木に反省を促すようなコメントも目に入るようになってきた。

【次ページ】 「おそらく一度マイナーに行くでしょう」 

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