酷評一転「レッズサポの礼儀を称えよ」イタリア人がクラブW杯の浦和に“熱い手のひら返し”「インテル0－5だな」「ワタナベ、お前がバロンドール」 

 “日本からの教えを思い知れ”という意味合いか、映画『ベスト・キッド』で故パット・モリタ演じる達人ミヤギがうなずくGIF動画もチャットコーナーを埋め尽くした。

「0-5待ったなし」
「こんばんは、PSGです」

　もちろん試合の間中、インテルが5失点大敗という歴史的惨敗を喫した今季CLファイナルの傷心をえぐるチャットも連投され続けたことは言うまでもない。前半終了時点で実施された「より良いプレーをしていたチームは？」という視聴者向けリアルタイムアンケートでも、軍配が上がったのは浦和の方だった。

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　主将ラウターロの起死回生ゴールと途中出場の若手MFカルボーニによる逆転ゴールで勝ちを拾ったものの、インテリスタにとっての浦和戦生中継は阿鼻叫喚、アンチ・インテルにとっては“熱い手のひら返し”と化したのだった。

インテル主将「ウラワは真のガッツを…」

　実際に“日本のウラワ”を肌で体感した者は何を感じたのだろうか。汗を滴らせたインテルの主将ラウターロは、試合後、イタリア向けの中継マイクに語った。

「俺たちはチームとしてもっと謙虚にならなければならない。もっと魂を込めて戦うべきだ」

　試合には勝ったのに、インテルの10番の顔に笑顔はなかった。

決勝点を決めたラウタロ。試合後も笑顔はなかったという　©Getty Images

「グループ突破にはまだあと1試合ある。この試合から学ばないといけない。彼ら（浦和）はより走り、よく守り、真のガッツを見せて立ち向かってきた。このトーナメントは短期決戦だ。俺たちもより泥臭く戦わねばならない」

　最後の最後で力尽きた。だが2025年の夏、「ウラワ・レッズ」の名とサポーターの熱量は、確実にカルチョの国に刻まれたといえるだろう。