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6月シリーズの新戦力「コアメンバーとは差が大きい」なかで「次も呼ばれる選手」は？超深掘り分析で見えた“ボランチ新コンビ”と“好連係FW”

text by

佐藤景Kei Sato

photograph byKiichi Matsumoto

posted2025/06/20 17:00

6月シリーズの2試合から「新戦力」を詳細に分析した。佐野海舟は大きくアピールすることに成功したひとり

　オーストラリア戦でできなかった『ブロック崩し』に成功した理由の一つに、町野のポストプレーがあったことは間違いない。ゲームキャプテンを務めた久保も、その働きに称賛を惜しまなかった。1トップのコアメンバー、上田綺世や小川航基も町野がピッチで示した存在感に危機感を覚えたのではないだろうか。

「数字で一番になることというのは、もちろんFWとして一番大事ですけど、周りを生かすプレーで、2列目の素晴らしい選手たちがのびのびプレーしたり、前を向いてゴールに迫っていって、最後は僕が押し込むというのがいいイメージとしてある。それは僕のできることかなと思います」

　本大会まで残り1年、ポジション争いについて問われた町野の答えはシンプルだが、力強く、確かな自信を感じさせるものだった。

　今回の2試合で、指揮官が言う通り、すべての『新戦力』がアピールできたわけではない。しかしながら、少なくとも海舟と町野はアピールに成功したと言えるのではないだろうか。

　後編ではさらにもう一人、ビルドアップの可能性を広げるセンターバック、鈴木淳之介について取り上げる――。

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