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獅子の遺伝子BACK NUMBER
「髪を切れ、とか目にしましたけど…」西武・高橋光成が昨季の大不振から“切り替え”られた秘訣は「菊池雄星さんと西口文也監督の教え」
text by

市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byShigeki Yamamoto
posted2025/06/14 11:04
不調だった昨季は髪型や自ら立ち上げたブランドなどにまで懐疑的な意見があったというが、“切り替え”を大切に徐々に復調してきた高橋
監督の教えは高橋の思考にも影響しているという。
「自分が後輩と話をするときには、そういうところを意識して質問したり、アドバイスを送るようにしています」
昨年、勝利から見放された経験を「学ぶことが多かった」と明るく振り返るのも、高橋が心がける“切り替え”の一つなのだろう。
今年こそ優勝するために
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ライオンズは6月13日現在、32勝28敗でパ・リーグ2位の位置につけている。昨シーズンからの課題であるチーム打率は2割3分6厘と依然、高くはないものの、昨年から引き続き盤石の先発陣が試合を作り、若い野手も成長中だ。
高橋は目を輝かせて言う。
「今、チームの雰囲気はとても良いですね。チーム全員が昨年は本当に苦しんだと思います。今年こそ優勝するために一丸となろうという思いは投手、野手関係なく全員から伝わってきます。僕はチームのために腕を振り続けるだけ。それしか考えていないですね。チームが勝てるピッチング、勝つためにどんなピッチングをするかということを常に考えてマウンドにいます」
苦しんだ過去を前向きな思考で、未来への糧とするつもりである。
〈全2回の2回目/はじめから読む〉

