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「え、堂安律も板倉滉もいない…久保建英はいる」サッカー日本代表“大シャッフル”の背景「根幹を崩さず」と3月に森保監督は話したが
posted2025/05/24 11:03

W杯出場を決めたバーレーン戦スタメンのうち、6月シリーズに招集されたのは遠藤航、久保建英、鈴木彩艶のみだった
text by

ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
Kiichi Matsumoto
“欧州シーズン2けた得点組”で招集は町野と中村のみ
三笘薫、堂安律、町野修斗、中村敬斗。欧州5大リーグでシーズン10得点以上を記録した選手が4人もいる、シーズン2けたゴールに到達した選手による競演が、日本代表6月シリーズを盛り上げるポイントになるのか。
しかし、その見立ては招集リストのリリースが配られて違うと知った――。
5月23日、W杯最終予選の最後の2試合であるオーストラリア戦とインドネシア戦を戦うメンバーが発表されたが、4人のなかで招集されたのは、町野と中村の2人だけだった。また選外で言えば、板倉滉もしかり。2022-23シーズンに続いて、2度目となるビルト紙の年間ベストイレブンに選ばれる活躍を見せたディフェンスリーダーだが、今回のメンバーには入っていない。
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森保一監督は今回の記者会見の席で、W杯最終予選に出場したメンバーの大半を外した理由について、こう話した。
「年間を通して試合に出て、出場試合数が多い選手、シーズンを通して戦う中でも、怪我が多くなってきている選手を、今回は招集しないと考えてこのメンバーにしました」
3月は「根幹が崩れてしまわないように」と話したが
一方で、である。3月のバーレーン戦でW杯出場を決めた翌日、森保監督はこう話していた。
「色々なチャレンジをしながら選手層の幅を広げていきたいです。ただ、試しすぎてしまい、チームの根幹が崩れてしまわないように」
「経験値の低い選手にはチャンスを与えるのはしないといけないと思いますが、かなり高いレベルに来てもらわなければ、そのチャンスを掴み取れないというところを……選手の活躍に期待していきたいと思います」
来年に控える北中米W杯に向けて、その時点では新戦力の発掘や融合より、W杯予選を戦ったメンバーを中心に、戦術やコンビネーションの「積み上げ」を重視しているのでは――と見ていた。
ただ、過去のケースに目を向けると、それが決して最善のプロセスだったわけではない。