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[番記者の推し(1)]東の追撃「異質なる豪脚、府中に再臨」マスカレードボール/ファイアンクランツ
posted2025/05/30 09:01
![[番記者の推し(1)]東の追撃「異質なる豪脚、府中に再臨」マスカレードボール/ファイアンクランツ<Number Web> photograph by Ryosuke Kaji / Photostud](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/e/2/1500wm/img_e2630fd02ea8fd6d0fbe70c0d9d73449603697.jpg)
左からファイアンクランツ、マスカレードボール
text by

三嶋まりえ(東京スポーツ)Marie Mishima
photograph by
Ryosuke Kaji / Photostud
数々の名馬を送り出してきた手塚貴久調教師をして「ダービーが楽しみ」と言わしめた豪脚を筆頭に、関東勢にも粒が揃う。反転攻勢の時はすぐそこだ。
今年の皐月賞は戦前の予想を覆す壮絶な激戦となった。際立った勝負根性を見せたミュージアムマイルが、厳しい展開にも怯まず堂々とクラシック第一冠を制覇。断然人気を集めたクロワデュノールも意地の2着に入ったが、レース前に漂っていた“一強”ムードは完全に霧散した。上位5頭までが0秒4差にひしめき合い、クラシック戦線は、群雄割拠の様相を呈している。
“東のエース”マスカレードボールは、虎視眈々と逆襲を狙う。3着となった皐月賞は1角までに何度もエリキングと接触する場面があり、後方からのレースを余儀なくされたが、直線で猛然と追い上げて1馬身半+首差にまで迫った。
