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「私の予想では9R以降で…」井上尚弥“最後の挑戦”はフェザー級王者? 老舗スポーツ誌の英国人記者が大予想「ニック・ボールの課題はボディ耐性だ」 

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一野洋

一野洋Hiroshi Ichino

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photograph by(L)Getty Images、(R)Takuya Sugiyama

posted2025/05/14 17:02

「私の予想では9R以降で…」井上尚弥“最後の挑戦”はフェザー級王者? 老舗スポーツ誌の英国人記者が大予想「ニック・ボールの課題はボディ耐性だ」<Number Web> photograph by (L)Getty Images、(R)Takuya Sugiyama

5階級制覇を目指す井上尚弥のフェザー級での相手候補と目されるニック・ボール。もし戦わば、ボールの地元・イギリスのスポーツ記者の予想は…?

 小さな体に爆発力を秘めたボール。無敗の世界王者として着実に実績を積み上げ、いまや世界的注目を集める存在となった。一方、井上尚弥はボクシングの常識を塗り替えてきた“怪物”。そんな二人の対戦が現実となれば、井上の5階級制覇という歴史的挑戦にふさわしいビッグマッチとなるのは間違いない。

 実際、ボールをプロモートするクイーンズベリー・プロモーションズ代表のフランク・ウォーレン氏は『Boxing News』のインタビューで、井上陣営との初期的な交渉がすでに行われたことを明かし、「年末か来年2月にはスーパー・ファイトとして成立させたい」と語っている。

「彼ら(井上陣営)も乗り気だ。ただし、お互いにそれぞれの試合に勝たなくてはならない。それさえクリアできれば実現できるはずだ」とウォーレン氏は強調する。

両者の対決までにはそれぞれの「戦い」が…

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 その言葉通り、両者にはまだ目の前の“戦い”が待ち受けている。

 井上は9月に元2団体王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との一戦が予定されている。

 一方のボールも、数週間以内に発表されるという「ビッグファイト」に向けて準備を進めている段階だ。ウォーレン氏によれば、その次にももう1試合を挟むプランがあり、そこを勝ち抜いた先に井上戦が見えてくるという。

 つまり、井上vsボールという夢の舞台が現実となるかどうかは、両者が“次のステップ”をクリアできるかにかかっている。その先に、日本のボクシング史に新たな1ページを刻む5階級制覇という挑戦が待っている。

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