吉田麻也は8kg増、岡崎慎司は4kg増なのに…「体重は増やしてないです」クリスタルパレス鎌田大地が語る、“筋トレ増量”じゃない「評価の上げ方」 

　日本のJリーグから直接ヨーロッパに来たら、また別かと思います。ただ、現代サッカーは、プレーの仕方がすごく戦術的になっている。”1対1任せ”というより、”チームとして戦う”ことが多いので、そんなにフィジカルの部分は気にならないというか。もちろん、SBとしてウィンガーの速い選手とやるとか、CBとしてCFとガチャガチャやるとかは別の話。なので、自分としてはあまりそこは気になりませんね」

　そう説明する鎌田も「Jリーグからドイツに行った時は（フィジカルのところで）すごく苦戦しました」と明かす。たしかに、イングランドで取材を続けていると、選手側から「日本のJリーグと欧州サッカーはまるで競技が違うかのように感じる」と説明を受けることがある。

　鎌田の場合は、フランクフルトで5シーズン、シントトロイデンで1シーズン、ラツィオで1シーズンを戦ってから、イングランドにやって来た。欧州サッカーで揉まれ続けたことで、イングランドでも「フィジカルの部分で問題はあまり感じない」と語る。その背景には、現代サッカーの変化も要因としてあるようだ。

　日本サッカーとJリーグ、日本人選手のフィジカルの強さと体格──。鎌田の言葉には、欧州サッカー界において快進撃を続ける日本人選手の”今”が、隠されているような気がした。