「すごく燃える」中谷潤人が明かす西田凌佑との王者統一戦への思い…来たるべき井上尚弥戦については？「何より自分自身が楽しみなんです」
 

「ベルトを獲ったエマヌエル・ロドリゲス選手との試合、アヌチャイ選手との防衛戦は映像で見ました。西田選手は前の手で距離をしっかりつくるタイプで、ボディー打ちのタイミングが凄くいいなって感じました。作戦を実行する能力に優れているという印象も強いです」

　西田はテクニック、ディフェンスは高い評価を受けている10勝2KO無敗のサウスポー。アヌチャイ戦では近距離の打ち合いでも強さを示すなど、ボクシングの幅を広げている。無論、その実力を中谷も認めている。

　中谷がなぜ統一戦にこだわるのか――。名勝負となった寺地拳四朗とユーリ阿久井のフライ級2団体王座統一戦を目にしても、やっぱり自分もやりたいと気持ちをあらたにした。

相模原のM.Tジムでシャドートレーニングをする中谷（3月撮影）©︎Shigeki Yamamoto

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「見ている人もそうですけど、やっぱりああいう戦いは本人たちが凄く燃えると思うんですよね。試合のなかでも成長できるきっかけにもなる。やっぱり統一戦がしたいなって。今もその思いを持って日々、練習をやっています」

　ただ西田はホセ・サラスとの指名試合を義務づけられており、今回流れてしまったら次に必ず、という保証はない。というのも中谷自体にそれ以上の猶予がないのだ。4団体統一スーパーバンタム級王者・井上尚弥とのメガファイトが「来春、東京ドーム」に浮上しているなか、バンタム級から引き上げる中谷としてもスーパーバンタム級で戦う準備期間が必要になってくる。

「（井上戦までに）スーパーバンタム級で2試合できたらベストだとは思います。井上選手と戦う前に階級に慣らしておかないといけないし、1試合でもいいから挟みたい。ただスーパーフライ級から（試合を挟まず）バンタム級に上げてすぐタイトルマッチをやって、すぐに対応できた経験も自分のなかにあります。だからそこまで意識せず、流れのままナチュラルにやっていけたらなとは思います」

井上尚弥戦を見据えつつ…

　目線は“あこがれの人”から“近いうちに対戦する相手”に変わっている。中谷が言葉を続ける。

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