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「ファイトマネーは3000円」「時給430円でバイトを…」あのアイドルレスラーが明かす、新人時代の“リアルな給与事情”…福岡晶が語るジャパン女子プロレス
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伊藤雅奈子Kanako Ito
photograph byL)Shiro Miyake、R)東京スポーツ新聞社
posted2025/04/16 11:00
ジャパン女子プロレス、JWPで活躍したアイドルレスラー・福岡晶のインタビュー(第1回)
「今日で解散します」「…えっ!?」
――寮や道場こそ完備されていたものの、運営は褒められたものではなかったと思いますが。
福岡 それが、わかんないんですよ。毎日練習だけをやってるから、会社がどうなってるなんて、ぜんぜん知らないんです。最後って、埼玉ですよね?(編集部注:92年1月26日、埼玉・熊谷市民体育館)あの日、メインの試合が終わって、マットの紐を外したりっていう後片付けの準備をしようとしたら、「新人たちも(リングの)上に上がって」って呼ばれたから上がったら、「今日でジャパン女子プロレスは解散します」って発表されて、「……えっ!?」って(笑)。あれは2期生、3期生までは知ってたんですかね? 私たち4期生は、みんな知らなかったから。
ああいうときって、驚きすぎて涙も出ないんですよ。1期生、2期生の先輩たちは暗~い顔で下を向いてるけど、私たちは無の状態。何が起きてるのかもわかんないから、同期で顔を見合わせることもなく。大会が終わって、私たちはマイクロバスで八王子に帰るんですけど、「なんだろうね」って。会社で何が起こっていたかは、わかんないままでした。
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――在籍およそ3年のジャパン女子時代を、いま振り返ると?
福岡 楽しかったですよ。仕事じゃないことで部屋に集まってしゃべったり、ふさわしい表現じゃないかもしれないけど、女子高の部活のようなノリだったり。不平・不満を当時は言ってたんでしょうけど、トータルで考えると楽しかったっていう、私はそういう感覚です。こういうインタビューではもっと爆弾的な発言があったほうがいいんでしょうけど、なくてすいません(笑)。
〈JWPに闘いの場を移した福岡さんは、キューティー鈴木らとともに、アイドルレスラーとしての人気をさらに獲得していく。インタビュー第2回では、25歳で発売した“オールヌード写真集”や、ニシキヘビとの撮影など、当時のウラ話が明かされる〉
(撮影=三宅史郎)
