「この人、何やってんだろう（笑）」三浦璃来も驚いた木原龍一のガッツポーズ…りくりゅう「あなたたち、お葬式みたいね」から“涙の世界一”に返り咲くまで 

「僕は滑る前に、首位に立っているドイツの方々の点数を分かっていたので、この演技だとギリギリ優勝か、届かないか、どちらかだなと思っていました」

　最終結果が出るまで、順位が予想出来ない接戦。キス＆クライで優勝が分かった瞬間、2人は飛び上がり、三浦の目から涙が溢れた。

「やっぱり自分たちにとって、この方向性が間違ってないんだなって思えました」

ADVERTISEMENT

　そんな二人に「パートナシップとは？」と問うと、木原が笑いながら答えた。

「『Yes or Yes』です笑」

2年ぶりの世界一に返り咲き、涙を流す三浦と木原　©︎Getty Images

正しい道に行ってない時は、支え合う

　それに対して三浦は言う。

「私が気づいたのは、木原君は試合前にたくさんの言葉をかけてくれるんですが、それも、自分にも言い聞かせているんだなってこと。普段は見せないのですが『木原くんでもネガティブになることがあるんだな』と思わされたシーズンでした。正しい道に行ってない時は、お互いを見れば分かるので、そういうときは支え合っていきます」

　相手を否定せず、すべてを受け入れる木原。その木原でもネガティブになる時は、三浦が支える。そんな関係性を、再確認した。

　インタビューの最後、三浦が木原に笑いかけた。

「今回楽しかったね。やっぱり木原君が楽しそうに滑ってると、私も楽しくなっちゃいます」

　来シーズン、2人は最高の笑顔をふりまきながら、氷上を駆け抜けていく。