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電撃トレードも「驚きはなかった」ホークス→DeNAのクールな男・三森大貴がもたらす“常勝のDNA”「勝利に貪欲にプレーするのが当たり前、ですから」
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石塚隆Takashi Ishizuka
photograph bySankei Shimbun
posted2025/02/10 11:03
昨シーズンは25試合出場にとどまり、打率.288、1本塁打、2盗塁。しかし今季初実戦の紅白戦では早速躍動を見せた
「基本的にはセカンドとサードをメインに、またシーズン中はゲームの途中から入って、そのままファーストなど、いろんなポジションをやってもらう予定だと伝えられました。そこは僕のイメージと一致していましたね」
チームの課題“守備力”に貢献する
キャンプでは外野の守備練習にも入るなど準備を着々と進めている。今季“守備力”を大きなテーマに掲げているDeNAにとって三森の加入は大きな武器になるだろう。
「僕の持ち味は“走攻守”なんですけど、とくにバッティングや走塁は強みだと思うので、そこをしっかりと見せていきたいですね」
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盗塁はもちろん、一塁到達のスピードや状況を見極め次の塁を狙う積極的な走塁にはセンスが感じられ、また打撃においては広角に打ち分けることができパンチ力もある。果たしてセ・リーグの投手にどのような印象を持っているのか。
セ・パの投手の違いとは?
「気持ちよく打たせてくれないイメージですよね。パ・リーグのピッチャーは力で抑えにくるけど、セ・リーグは打ち損じたのか、抑えられたのかよくわからない攻め方をしてくる感じなんです」
ただ、ゾーンを広く使い、低めのボールにも対応できる三森ならば、早期に適応できる可能性は高い。
「そうですね。ウエスタン・リーグではセ・リーグのピッチャーもいましたし、まあ最初はやってみなくちゃわからないことも多いでしょうから、打席を重ねてしっかりと対応できるようにしたいですね」
三森が担うとされるポジションには、牧秀悟や宮﨑敏郎という不動のレギュラーがいるが、バックアップも含め、三森というカードがあることはチームにとって非常に大きい。
今季初実戦となった2月8日の紅白戦では、ライトフェンス直撃のヒットや、浅めの右飛で二塁からタッチアップを試みて成功させるなど持ち味をいかんなく発揮し、首脳陣にアピールした。

