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「き、キツネ耳にラジオ体操??」藤井聡太王将が“勝者の記念撮影”…「負けても西山朋佳さんの気品が」観る将マンガ家が描くエモい将棋界
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千田純生JUNSEI CHIDA
photograph byNanae Suzuki/Junsei Chida
posted2025/02/02 06:00
1月の将棋ハイライト。イラストは関連記事などからご覧になれます!
第37期竜王就位式が29日にありましたが……竜王戦で話題になったのが1組ランキング戦初戦、佐々木勇気八段が竜王戦前にカバンを電車に忘れて遅刻という珍事です。それに対する丸山忠久九段の対応もほっこりしましたが……そこでしっかり勝った勇気先生、さすがですね。
ABEMAでこの時期に配信される地域対抗戦も始まりました。関東Bの監督といえば……の渡辺明九段は足の状況によって交代となったのは残念ですが、代行となったのが“軍曹”こと永瀬九段。伊藤叡王、郷田真隆九段、中村太地八段、高見泰地七段と多士済々のメンバーの中で、去年ワチャワチャと賑やかだったチームがピリッとするのか、それとも永瀬九段が和ませる新たな一面を見せるのかも注目です。あと19日に駒テラス西参道で発表イベントが開催された「将棋流行語大賞2024」。栄えある第1位は佐藤康光九段の「きのーねー」となった……んですが、意味の詳細はそれぞれ検索していただければと(笑)。
西山女流三冠vs柵木四段の名局は素晴らしかった
最後に触れたいのは公式戦ではなくても――やはり棋士編入試験第5局です。西山朋佳女流三冠はとにかく惜しかった、その一言です。一方で、試験官としてしっかりと役目を果たした柵木幹太四段も素晴らしかったです。現場を訪れた編集担当さんも、取材の感想をこう言っていました。
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「負けても対局直後のインタビューで試験官に感謝を伝え、記者会見を含めてしっかりと受け答えする西山女流三冠の気品ある、凛とした姿勢には感銘を受けるばかりでした。あと、勝又清和先生が現場にいらっしゃって、各棋士の声などを拾っていただいたのですが……それを読むと、柵木四段の戦いぶりを含めて、本当に名局だったのだなと改めて実感しました」
勝又先生の渾身の記事もぜひ読んでもらいたいと思いつつ……春も近づく2月の戦いを、僕ら観る将夫婦も楽しみにしたいと思います!〈将棋特集:つづく〉

