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プロレス写真記者の眼BACK NUMBER
「東京ドームの観客数…これは寂しい」新日本プロレス“棚橋丸”を救うのは誰なのか?「メインを食った」ゲイブ・キッドという希望「救世主はこの3人」
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2025/01/11 17:36
1月5日、ケニー・オメガとの死闘で東京ドームの観客の心をつかんだゲイブ・キッド(27歳)。2月には辻陽太のIWGP GLOBAL王座に挑戦する
新日本の救世主は「ゲイブ、辻、竹下の3人」
「ゲイブはなかなかのモンスターだったよ。試合中、ゲイブへの声援を聞き、オレへのブーイングが聞こえた。裏切られた気持ちだった。オレはオマエたちのために、今契約をしているAEWではなく、この新日本を復帰のリングに選んだのに。オレは決断することができた。自分自身の試合をする。オレがやるべきこと、そしてやるべき仕事、自分自身を証明する。そしてゲイブには、彼がどんなガッツを持って、それを証明するためにここに上がってきているのかを見せてほしいと思った。アイツは特別だよ。すごくいいスピリットと、そして戦う情熱を持っている」
ケニーは話し続けた。
「自分のプロレスのキャリアで、決断してきたことに何一つ後悔はない。自分はプロレスのためにすべてを捧げる。そう誓ってここまでやってきた。この試合が見られて、オマエら、よかったな。オレはケガして脚をもがれても、すべてが消えるまでやってやる。ゲイブ、オマエは正しかったよ。オマエにはガッツがあるし、そしてオマエと戦おうと思ったオレの決断も正しかったと思う。それを今日、オマエは見せてくれた。そしてオレがまだできるということも今日の試合でわかった。感謝しているよ。新しいヒーローがここに誕生したな。日本にはゲイブというスターがいる。若くてハングリーで情熱があり、すべてをプロレスに捧げることができるヤツだ。たぶん、ああいう男を今の新日本は必要としているんだろう。楽しむがいい。次に会うまで、Good Bye & Good Night」
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ケニーはこうゲイブを称賛して、AEWのリングに向かった。
今の新日本の救世主は、ゲイブと辻と竹下の3人だろう。そのゲイブと辻は2月11日のエディオンアリーナ大阪大会でIWGP GLOBALヘビー級王座をかけてぶつかる。シングルのベルトを手にした辻に、勢いに乗るゲイブが挑む。大阪に竹下の名前はないが、これは魅力的なカードだ。
<「新日本プロレスへの疑問」編とあわせてお読みください>