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「米国から声が掛かれば…」ドイツで急成長の大型DFが“日本代表を選ばない”可能性は本当か?チェイス・アンリ20歳、記者の直撃に「正解はわからない」
text by
林遼平Ryohei Hayashi
photograph byGetty Images
posted2024/12/30 17:01
尚志高校を卒業後、ドイツに渡ったチェイス・アンリ(20歳)。今年8月にブンデスリーガデビューを飾った
ポジションも本職であるセンターバックだけでなく、188cmの高さとスピードを活かして左右のサイドバックでも起用。さまざまなポジションを経験させ、さらなる成長を促そうとしているあたりに指揮官の期待が表れている。
この経験は少しずつチェイスに自信を与えた。開幕戦の時点では、なかなか縦にボールをつけることができず、ビルドアップで課題を残していたが、「以前はミスをしないようにバックパスをしていたけど、バックパスは相手からしたら嬉しいだけ。そういうのは一番、やってはいけないなと最近は意識している」と縦パスの質が大きく変化。ミスを恐れずトライし、積極的に攻撃の組み立てに参加するなど、今では開幕戦の頃とは別人のような姿を見せている。
結局、第15節を終えた時点でチェイスはリーグ戦12試合に出場。現在はブンデスリーガとCLを戦うチームにおいてCBのローテーションの一角に入っており、準レギュラーの立ち位置を確立するに至っている。
大きなステップアップを遂げた2024年
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チェイスは出場機会を与えてくれたへーネス監督への感謝を口にしつつ、激動の半年を過ごした2024年をこう振り返る。
「何も言うことないですよ。満足とは言いませんけど、今年は自分でも頑張ったと思います。チャンピオンズリーグとブンデスリーガの試合にたくさん出ることができて、これ以上ないすごくいい経験ができたと思います」
そして、ピッチ上とは異なる可愛らしい笑顔で「文句のない1年」と締め括った。