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「美和さんの足元にも及ばないじゃん」TV取材にグラビア撮影…“第2の浅尾美和”と呼ばれた坂口佳穂の告白「もし引退しなければ…と思う瞬間もあった」
text by
吉田亜衣Ai Yoshida
photograph byL)Takahisa Hirano、R)Asami Enomoto
posted2024/12/06 11:06
ビーチバレボーラーとして活躍した坂口佳穂さん。インタビュー第2回では現役時代を振り返る
「ビーチバレーを始めた頃は、まだ甘えがあった」
――先ほども、“やめなければ”と、ちらっと言われましたね。
坂口 思うのは一瞬ですよ。やめていなかったら、今どんな感じだったんだろうという想像はします。SNSで情報が入ってくるので、それを見ていると現役の選手たちはいいな、と思います。やっぱりキラキラしているじゃないですか。
――坂口さんもそれに負けずキラキラしていますよ。
坂口 (笑)。だから、戻りたいかって言われたら答えは“いいえ”です。今は娘がいますから。私は、現役時代にいろいろなことを経験させてもらいました。だから次のステージで、前に進もうと。ただ、ビーチバレーをやり始めた学生の頃は、まだまだ甘えのほうが大きかったなと思います。
――ちゃんと取り組んでいない部分があった?
坂口 もちろんその当時は、取り組んでいるつもりでした。今振り返ると、社会人で気づいたことをもっと学生のうちに気づいておけばよかったと思うことはありますね。
人気と結果を天秤にかけられ、それと向き合ってきた坂口さん。「私は現役時代、何も残せなかった」と話すが、本当にそうなのだろうか。今は外からビーチバレーという世界をシビアに見つめている。《インタビュー最終回に続く》
(撮影=榎本麻美)