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「私のファンの女の子がサーキットに来てくれることも」レースアンバサダー・央川かこの波乱万丈すぎる人生「実は今も“家出中”のままで(笑)」 

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渋谷淳

渋谷淳Jun Shibuya

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photograph byShiro Miyake

posted2024/12/06 11:04

「私のファンの女の子がサーキットに来てくれることも」レースアンバサダー・央川かこの波乱万丈すぎる人生「実は今も“家出中”のままで(笑)」<Number Web> photograph by Shiro Miyake

まさかの「家出中」のままレースアンバサダーを務める央川かこ。今季も歓喜の涙を流せるか

——人前に出るのが苦手で宝塚音楽学校も辞めたんですからね。

央川 そうしたら3カ月くらいして社長が「レースアンバサダーになって有名になったら『名探偵コナン』の仕事がくるかもしれない。怪盗キッドの声優に会えるかもしれない」って言うんです。私、コナンが大好きで。怪盗キッドさまの大ファンなんです。それでコロッといってしまって。

——はあ、社長も知恵を絞りましたね。

央川 そうなんですよ。それでサーキットに一度行ってみようということになって、現地でたまたま有名なチームから「来年うちでやってみませんか」と言われて、そんな有名なチームだったらやってみようと思ったんです。

レースアンバサダーの同僚の解説でレースに詳しく

——なるほど。ちなみにモータースポーツに興味はあったんですか?

央川 まったく(笑)。しかも実際にやってみると、最初は人としゃべるのも写真を撮られるのも苦手で、1年目はステージに立つと必ずお腹が痛くなるくらいでした。そうしたら2年目に「LEON(レオン)」というチームから声がかかったんです。LEONは男性ファッション誌のLEONが作ったチームでイメージは「ちょい不良(ワル)」。だからツンツンしていていい、ファンサービスもそれほどしなくていいと言われて、「これは私にうってつけだ」と思ったんです。

——そのLEONを1年で去って、現在のauに移ったわけですね。

央川 はい。auはレースアンバサダーにもレースのことを知ってほしいというチームです。だからレースアンバサダーもレースのことに詳しくて、一緒にレースを見て、女の子たちが解説してくれるんです。このレーサーが速いとか、今は後ろの車をうまく邪魔しているとか。すごく楽しくて、そういう見方をすればいいのかと思って、そこからレースがめっちゃ好きになりました。

——レースのことを知って、ファンも増えて、仕事が充実していった。

央川 ファンがいるからがんばれる、というのはすごく大きいです。応援してくれる人たちがいるからがんばろうと思ってこの8年間やってきているので。ファンの方たちがオフ会みたいな感じで誕生日を祝ってくれて。「元気をもらってるよ」と言ってもらったり。私のほうがお礼を言いたいのに、本当にありがたいと思っています。

【次ページ】 レースアンバサダーが何かのきっかけになれば

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