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「スポーツするとミトコンドリアを感じる」ソチ五輪ペア代表・高橋成美がいろんな競技に挑むわけ…「芸能人になってみんなに元気を届けたい」 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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photograph byNarumi Takahashi

posted2024/12/06 11:02

「スポーツするとミトコンドリアを感じる」ソチ五輪ペア代表・高橋成美がいろんな競技に挑むわけ…「芸能人になってみんなに元気を届けたい」<Number Web> photograph by Narumi Takahashi

皇居ラン中の高橋成美。ぴょんぴょん跳ねるように走る様子が楽しそうすぎる。「キツイのが好きなんです」

 高橋のSNSには、楽しそうに走っている動画などがアップされている。しんどいはずなのに、笑顔で飛び跳ねるように走る姿が印象的だ。

「走るのは楽しいです。長い時間走っていると、自分の足を自分でコントロールできなくなるのがおもしろいですね。疲れて重くなった足を上げようとしても上がらないとか、いろんなことが起こるんですが、キツイのは嫌ではないので、『やってやる』みたいな気持ちで走っています。マラソンを走り終えた後の達成感が最高なんですよね」

足の指にヒビが入ったまま初マラソン

 8月、北海道マラソンでフルマラソンデビューを果たした。記録は4時間11分だったが、高橋自身の評価は「微妙」だった。

「走る前に絶対に達成したかったのがサブ4(4時間以内)でした。本当は『サブ4を目指してサブ3.5になっちゃったよー』って言いたかったんですけどね(笑)。ひとつ言い訳すると、サッカーの練習で足の指にヒビが入って、直前の3週間ほとんど練習ができなかったんです。動画を撮ってくれる人やサポートしてくれる人もいたので、そのことを言えずにいて。でも、もう次のマラソンを計画中です」

 そのサッカーにも、かなりのめり込んでいるようだ。

 韓国のバラエティ番組で芸能人のサッカー日韓戦を行うという企画があり、オーディションを受けて合格した。高橋だけがサッカー未経験者で、他はみな芸能活動をしているサッカー経験者たちだった。監督は前園真聖さんが務め、当初想定されたポジションは、サッカーでいうフォワード、フットサルではピヴォだった。

サッカーノートで技術向上

「最初、監督に『高橋はフォワードかな』と言われたんですけど、マラソンをやっていたおかげで走れるんですよ。怪我してからは、練習はできていなかったんですけど、戦術は頭に入れていたんです。それで、治ってからディフェンスをやってみると『高橋、いいじゃん』と言われて、走れるディフェンスとしてプレーするようになりました」

 サッカーを始めてからは、サッカーノートをつけるようになった。監督やコーチ、チームメイトに言われたこと、プレーしていて感じたこと、LINEで言われたことなどを書き記している。

「もっと顔を上げるといいディフェンスができるとか、ノートを見返すと実際プレーする時にけっこう役に立つんですよ。今は、サッカーがすごく楽しくて、もっとうまくなりたい。ちゃんと蹴れるようになりたいと思って練習しています」

【次ページ】 「スポーツをしていると、ミトコンドリアを感じる」

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