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「スポーツするとミトコンドリアを感じる」ソチ五輪ペア代表・高橋成美がいろんな競技に挑むわけ…「芸能人になってみんなに元気を届けたい」 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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photograph byNarumi Takahashi

posted2024/12/06 11:02

「スポーツするとミトコンドリアを感じる」ソチ五輪ペア代表・高橋成美がいろんな競技に挑むわけ…「芸能人になってみんなに元気を届けたい」<Number Web> photograph by Narumi Takahashi

皇居ラン中の高橋成美。ぴょんぴょん跳ねるように走る様子が楽しそうすぎる。「キツイのが好きなんです」

 一度ハマると、のめり込む度合いが深いタイプだ。

「例えば、サッカーをするじゃないですか。みんな、私生活では、他の仕事やプライベートなどバランスをとりながら過ごすことができると思うんですけど、私は、サッカーをするのにサッカー以外のことをなぜ考えられるのって思うんです。これをやろうと思うと、もう止まらなくなってしまうんです。

 たとえば……うちの父が『BLACKPINK』が好きで、『ライブに行きたいけど、おじさんひとりじゃ恥ずかしいから一緒に来てくれない』と誘われたんです。それまで韓流アイドルとかぜんぜん興味がなかったんですけど、2週間聴いていたら、もう長年のファンみたくなって(苦笑)。性格的に、やり始めるとのめり込んでしまうんです」

「スポーツをしていると、ミトコンドリアを感じる」

 スポーツをしている高橋は、本当に楽しそうだ。走る時も笑顔を絶やさず、ぴょんぴょん飛び跳ねるようにして進んでいく。もう誰も止められないという感じだ。

「スポーツをしていると、ミトコンドリアを感じるというか、エネルギーが湧いてきて、止められないんです。それはずっとスケートをやってきたからかもしれないですが、スケーターの仲間からも『ナルちゃんだけだよ。スケート終わってもトレーニングして、ずっと動いているのは。おかしいよ』って言われていました(笑)」

 全力で走り続けるような毎日。体やメンタルに疲れを感じることはないのだろうか。

「普通にありますよ。でも、自分は才能がないし、何もできないと思っているので、自分に対する期待が薄いんです。これまで自分に合うスポーツはなかったですし、スケートもそう。でも、やり続けていたら、いつの間にかできるようになりました。これが普通なんだ、才能がないからやるしかないって思っているので、疲れていても動けているのかなぁって思います」

 スポーツだけではなく、バラエティ番組にも活躍の場を広げつつある。

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