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「見てる人はもどかしいかもですが…」3カ月ぶり2ゴール目、ブライトン三笘薫27歳が現地記者に明かした本音…新監督「ミトマをゴールで評価してない」の意味 

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田嶋コウスケ

田嶋コウスケKosuke Tajima

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posted2024/11/25 17:42

「見てる人はもどかしいかもですが…」3カ月ぶり2ゴール目、ブライトン三笘薫27歳が現地記者に明かした本音…新監督「ミトマをゴールで評価してない」の意味<Number Web> photograph by AFLO

11月23日、アウェイでのボーンマス戦。後半4分、ジョアン・ペドロ(右)のスルーパスからチーム2点目を決めた三笘薫(27歳)

 ペドロはこれで6試合出場(先発は4)で4ゴール、2アシストの大暴れ。昨年にはブラジル代表デビューも飾っており、今後が楽しみなアタッカーだ。ペドロと三笘が左サイドで動きが重なってしまう課題も残しているが、前線にブラジル人FWが入ると攻撃に厚み、迫力が加わる。

 三笘が「感性が合う」と語り、ペドロも「ミトマのことは良くわかっている。ゴール場面で彼が走り出すのも感じていた」と話すように、2人は分かりあえている。彼らの連係は今後さらに武器になっていくのは間違いない。

三笘が語る“献身的な守備”

 今回の試合は久しぶりのゴールに沸くことになったが、前半にフォーカスすると、三笘もチームも守備に追われる時間が長かった。

 その前半、三笘の献身的な守備は素晴らしかった。相手SBのアダム・スミスが攻撃に参加すれば、日本代表はペナルティエリア近くまで下がってマークにつく。前半24分には自陣PA内で、滞空時間の長いヘッドで相手のパスをクリアする場面もあった。守備に追われた前半、三笘は次のように考えていたと言う。

「相手SBが戦術的に高い位置を取ってきても、僕が引いてマンツーマンで、やらせないことを意識していた。我慢するところは我慢しないといけなかった。相手にクオリティーのある選手がいたので、そこを耐えれば自分たちのペースになると思ってました。

 少し狭いピッチだったので、ビルドアップのところでつまずいたところも多かった。そこは改善しないといけないですけど、ブライトンにはワンチャンスで決め切る力がある。実際に1点目もそうでした。より勝負強いチームになってきているかなと」

 攻撃と守備。相反する2つの言葉だが、サッカーでは攻撃と守備は表裏一体である。ただアタッカーとしては難しさもある。守備に追われているばかりでは攻撃を仕掛けられないからだ。

「見てる人はもどかしいかもしれないですけど…」

 前半の三笘は自陣深くまで戻り、粘り強い守備を見せた。その一方で、相手ゴールから遠いエリアでのプレーを強いられ、攻撃面で大きな見せ場を作れなかった。三笘の記録は前節まで1ゴール、2アシスト。そこで、三笘に少し突っ込んだ質問をしてみた。

「ゴールは後半に生まれましたが、前半は難しかったように思う。監督の指示もあり、守備に走る場面が多く、ゴールから遠いエリアでプレーすることも多かった。三笘選手としてはゴール、アシストが欲しい。ジレンマや難しさはありますか」と。27歳のアタッカーはこう答えた。

【次ページ】 「ミトマをゴールやアシストで評価しているわけではない」

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