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「自分が抑えればいいやって感じで」西武の黄金ルーキー武内夏暉が語る1年目“10勝6敗”「楽しんでるわけじゃないですけど(笑)」《パ・リーグ新人王》
 

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市川忍

市川忍Shinobu Ichikawa

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photograph byRei Itaya

posted2024/11/26 18:00

「自分が抑えればいいやって感じで」西武の黄金ルーキー武内夏暉が語る1年目“10勝6敗”「楽しんでるわけじゃないですけど(笑)」《パ・リーグ新人王》<Number Web> photograph by Rei Itaya

ルーキーイヤーにして10勝6敗、防御率2.17の好成績を残した西武の武内夏暉

 1試合を除くほぼすべての試合でバッテリーを組んだベテランの炭谷銀仁朗は言う。

「いい意味で、変なプライドがないんですよね。どんなことにも柔軟に対応できる投手。ピッチャーの中には『ここはこだわる場面じゃないよ』と諭しても、頑なになってしまう人が多いけれど、武内には全くそういうところがない。たとえば今日は調子が悪いから打たせてとろうとか、ゲーム状況と自分の調子を冷静に判断して臨機応変に考え方を変えられる。そういうことを1年目からできる子はなかなかいないですよ」

 武内は國學院大2年生の秋に出場した明治神宮野球大会で、8回2アウトまでパーフェクトに抑える無四球完封勝利を記録。一躍、注目を集めた。

 マウンドでの物怖じしないスタイルは大学時代に培われたという。「打たれたらすぐに気持ちが落ちてしまう方だったんです」と、大学2年生までは弱気になることも多かったと打ち明ける。

國學院大時代に授かった監督の教え

 そんな武内に國學院大の鳥山泰孝監督は「ランナーを出してもそのあと抑えれば関係ない」と口酸っぱく言った。

「チームメートも『ホームに返さなきゃいいんだよ』と口をそろえて言ってくれて……。そういう言葉を聞いているうちに、打たれたらどうしようとか、ランナーをためてしまって野手に悪いなぁと思っていた気持ちがなくなりました」

 この大学時代の経験はプロとなった現在も生きている。

「初めての対外試合で打たれて『やっぱり身構えたら打たれるな』と痛感しました。それからは、もちろん過去の対戦で打たれた球とか、相手の苦手なコースとかデータは把握してはいるんですが“誰がバッターボックスに立っているか”という考え方自体を打ち消すようにしていました」

 今シーズンはすべての先発試合で5イニング以上を投げ、試合を作るという先発の大きな使命を果たしてきた。

 マウンドに登るときに心がけているのは気負わないことだとか。

【続きを読む】サブスク「NumberPREMIER」内の【インタビュー】「今井さんの体ってどうなってるんだ」ライオンズ武内夏暉が語る1年目「10勝6敗」の収穫と課題《黄金ルーキー》で、こちらの記事の全文をお読みいただけます。

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