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大坂なおみ“巨大リボン”だけじゃない? 女子選手ド派手テニス・ファッションの変遷をたどる…韓国では「BTSも大好き」で空前のテニスブーム
text by
山口奈緒美Naomi Yamaguchi
photograph byGetty Images
posted2024/10/18 17:01
全米オープンで大坂なおみが着用したリボンウェアの「ゴスロリ」バージョン。シューズのかかとにもリボンが…!
「チュチュを着けて、リボンのジャケットを着たときに、みんなが私を変な目で見ているような気がしたわ。それから、最高に素敵なヘッドフォンを付けて完成。好きなものを我慢しないで身に着けたら、いい気分になれた」
デザイナーは韓国系アメリカ人女性のユン・アン氏だった。大坂があのウェアで初登場した日のXに、「私たちは、アスリートを競技とのつながりだけで一面的に見がちです。本当は彼女たち自身がどうありたいか、何を伝えたいかということを優先し、表の皮を剥がして新たな面を引き出すことが、デザインという仕事です」などと投稿した。
正直で、自由でありたいから
大きなリボンも膨らみのあるスカートも、かつて女性たちがプレーに邪魔なものとして捨て去った装飾だ。それをふたたび纏う大坂も、やはり常識に囚われず、正直で自由でありたいと願っている。39歳の若さでこの世を去ったスザンヌ・ランランが見たら、どう言っただろうか——。
コートファッションにもTPOがあり、あのスタイルはニューヨークだからこそ可能だったのだが、もとは日本の“カワイイ文化”から生まれたものだけに、大坂がアジアシリーズで、特に日本でどんなファッションを見せてくれるか楽しみだった。しかし北京の大会を背中のケガで途中棄権し、予定していた大阪のジャパンオープンと、10月21日に開幕する東レ パン パシフィック オープンも欠場。新たなド派手ウェアの披露の期待は来季へ持ち越しとなったが、他の女子プレーヤーたちのファッションも、ぜひじっくり愛でてほしい女子テニス月間だ。