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「幼少期に離婚…最高の父親ではなかった」ピンク髪のロッドマン(22歳)が”異端児”と呼ばれた父から教わったこと〈なでしこ撃破→メダル確定〉
text by
杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph by L:AP/AFLO、R:Getty Images
posted2024/08/07 11:18
なでしこジャパンから決勝ゴールを奪ったアメリカ代表トリニティ・ロッドマン。父はあのNBAのスター選手だ
パリ五輪も佳境を迎え、日本を破ったアメリカは6日、ドイツとの準決勝で延長戦の末に1−0で勝利を収めた。泣いても笑っても、残すはあと決勝戦のみ。史上最多5個目の金メダルを目指すチームの中で、トリニティは特別な存在感を誇示し続けるのだろう。
「勝利を信じるのを止めたことはなかったですが、(日本戦では)それと同時に“いったいいつゴールが生まれるんだろう”と考えていました。(その中で得点できて)素晴らしい気分でした。このトーナメントでプレーをし続けられることに感謝しています」(アメリカ女子代表の公式SNSより)
日本戦後にそう述べていたアメリカの聡明なストライカーは、これから先のゲームの中でどんなハイライトを生み出すのか。
技術、成熟したマインドと父譲りのファッションセンスを持ったスーパースター候補。華やかな芸術の都にて、さらに大きな“パリのヒロイン”になってももう誰も驚きはしないはずだ。