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「日本選手に感動したわ」パリ五輪スタッフが絶賛、敏腕通訳は涙…あの“論破王”もアツくなった日本フェンシング「なぜ現地で感動を呼んだ?」
text by
齋藤裕Yu Saito
photograph byAsami Enomoto/JMPA
posted2024/08/07 11:30
パリ五輪で銅メダルを獲得したフェンシング女子フルーレ団体の日本代表。左から宮脇花綸、上野優佳、菊池小巻、東晟良
フェンシング会場にあのひろゆきが…いったいなぜ?
そんな感動的なシーンから一夜明け、8月2日。男子エペ団体のメダルマッチの観客席にひろゆきがいた。インターネット掲示板「2ちゃんねる」の創設者で、YouTubeの登録者数は159万人を超える。今ではネットのご意見番と言えるような存在だ。そのひろゆきが、なぜか会場にいる。パソコン画面に向かって話すイメージしかなかったので、会場で写真撮影の申し出に丁寧に対応している姿はなんだか新鮮だ。対応を終えた後に話を聞いてみた。
――なぜパリ五輪の会場に?
「“滝島さん”が毎回オリンピックに行っているので、それで誘われて来ました。僕はフランス在住なので歩いて20分くらいですね」
“滝島さん”とは隣にいる赤髪の柔道着姿の男性、滝島一統。強面の「不動産Gメン滝島」として不動産業を営みながらタブーなしで業界に切り込み、46万人以上の登録者数を持つ不動産系YouTuberだ。ひろゆきとも動画でコラボをし、五輪観戦に誘ったという。不動産業者としての活動の一方で「オリンピックお兄さん」と称して、各大会を現地で観戦。若きアスリートの支援もするオリンピック大好き人間だ。
――滝島さんの熱に触発されていらした?
「僕はそんなに五輪への熱はなかった(笑)」
飄々と語るひろゆき。ただ、滝島の「めっちゃ応援してましたよ」の声に「見れば面白い」とまんざらでもない様子だ。「決勝の日本対ハンガリーを差し置いて、フランス人がいきなり国歌を歌いだしたり、試合と関係ないところで盛り上がるとかすごい面白い」と独自の視点で試合を語りだす。試合自体はどう見ていたのか?
「延長なのでどっちが勝ってもおかしくない。運ではないですけど、何かの差で負けたとかではないと思いますよ。たまたまかな……と」