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お金でも名誉でもなく…松山英樹(32歳)はなぜ“五輪出場”に葛藤していた?「出るからには頑張る」目つきが変わった男子ゴルフ初の銅メダル
 

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桂川洋一

桂川洋一Yoichi Katsuragawa

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photograph byKeyur Khamar/PGA TOUR via Getty Images

posted2024/08/07 06:00

お金でも名誉でもなく…松山英樹(32歳)はなぜ“五輪出場”に葛藤していた?「出るからには頑張る」目つきが変わった男子ゴルフ初の銅メダル<Number Web> photograph by Keyur Khamar/PGA TOUR via Getty Images

パリ五輪で男子ゴルフ界初の銅メダルを獲得した松山英樹(32歳)。丸山茂樹監督もこの笑顔

 そして大西の優勝と同じ日には、全米女子オープンで笹生優花が2021年以来の大会2勝目を飾る偉業を成し遂げ、女子ゴルフ世界最高のトーナメントで2位の渋野日向子とワンツーフィニッシュ。7月のエビアン選手権を古江彩佳が制し、1年に2人も日本人女子メジャー王者が誕生。ちなみに8月のAIG女子オープン(全英女子オープン)を残している段階だ。

 また、7月に全米シニアオープンで55歳・藤田寛之がプレーオフで惜敗したかと思えば、男子ゴルフ五輪と同週、全米シニア女子オープンで50歳の山本薫里も2位で終え、どちらも快挙にあと一歩に迫った。

 かつて岡本綾子が1987年に米女子ツアーで年間4勝、宮里藍が2010年に5勝を挙げた例もあるが、今年ほどあらゆるツアー、あらゆるカテゴリーで日本勢がタイトルを奪っているシーズンも珍しい。松山がマスターズで、笹生が全米女子オープンで優勝し、稲見萌寧が東京五輪で銀メダリストに輝いた2021年に近いものがある。

 日本男子ゴルフ界初のオリンピックメダルは、そんな時流にも乗ってもたらされた。年の初め、その大きなうねりを作ったのもまた、松山だった。

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