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「1%-99%の大逆転、その後もスゴい…」藤井聡太22歳vs渡辺明40歳“パリ五輪並みにアツい”真夏の大決戦…観る将がマンガで描く将棋界 

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千田純生

千田純生JUNSEI CHIDA

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photograph byJunsei Chida/日本将棋連盟

posted2024/08/03 06:00

「1%-99%の大逆転、その後もスゴい…」藤井聡太22歳vs渡辺明40歳“パリ五輪並みにアツい”真夏の大決戦…観る将がマンガで描く将棋界<Number Web> photograph by Junsei Chida/日本将棋連盟

7月の将棋ハイライト。イラストは関連記事からご覧になれます!

 対局相手は、タイトル6期の大棋士・郷田真隆九段(53)。この一局で注目が集まったのは、座る位置。タイトル保持者が上座になるという将棋界の伝統のもとで、伊藤叡王が座ったわけですが……こちらにもそのドキドキぶりが伝わるばかり。「格調高い」スタイルで知られる32歳年上の郷田九段がドッシリと受け止める姿もまた、趣深かったです。

 そして岩手出身の僕の中でとびきり嬉しかったのが、同郷の小山怜央四段が15日に収録されたNHK杯に勝利した結果、直近対局が30局で20勝10敗(勝率0.667)となり、フリークラスからC級2組へ。奨励会を経ずに棋士となった「岩手の星」、ぜひ今後も頑張ってほしいです!

3)西山女流三冠は「初の女性棋士」なるか?

 小山四段は「棋士編入試験」を経てプロ棋士の道を歩んだわけですが……9月から始まる同試験に挑むのは、西山朋佳女流三冠です。直近の成績によって棋士編入試験の受験資格を得て、西山女流三冠が挑戦の意志を示しました。

 対局相手は高橋佑二郎四段、山川泰熙四段、上野裕寿四段、宮嶋健太四段、柵木幹太四段と次代のホープが並びます。この5人に勝ち越して「初の女性棋士」となるか――。

 女性棋界で西山女流三冠とともにトップに君臨する福間香奈女流四冠は、清麗戦五番勝負で加藤桃子女流四段の挑戦を受けています(第2局を終えて1勝1敗)。2強体制は継続か、それとも“カトモモ”の愛称で知られる加藤女流四段が久々の女流タイトル奪取を果たすのか……。

 さらにはABEMAトーナメント2024もベスト8が勢ぞろい。それぞれ藤井聡太七冠、渡辺九段、永瀬九段、豊島将之九段、稲葉陽八段、中村太地八段、斎藤慎太郎八段、チームエントリーが一発勝負の舞台に上がってきています。どの舞台もパリに負けないアツさ必至の中で、寝不足な日々が続きそうです(笑)。棋士のみなさんの躍動にも、ぜひ注目を!<構成:茂野聡士>

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